整体とマッサージの違いについて

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一般的に、整体とマッサージを混同されている方が多いようです。

しかし、私共ではこのふたつは明確に区別をしております。
これに関し、私共の見解を述べておきたいと思います。
過去に執筆したブログ記事をもとに、加筆訂正を加えたものです。
参考にしていただければ幸いです。

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整体とマッサージの違い

整体とマッサージ

一般の方は、その区別がつけられないことと思います。
お店によっては、「整体マッサージ」という看板を出されています。
ゆえに、余計に一般の方の混同を招くのでしょう。

しかし、私共では、整体とマッサージを明確に区別しております。
私共、心身楽々堂で行うのはあくまでも整体であり、マッサージではありません。

整体とマッサージに関しては、いろんな解釈や定義があります。
なので、何が正解とは、なかなか言えないと思います。

以下、私なりの考え方を述べておきます。
長くなりますので、何項目かに分けてご説明いたします。

マッサージとは、本来は医療行為だと私は解釈しています。
怪我や疾病等が原因で拘縮・劣化した軟部組織(皮膚、筋肉、筋膜、靭帯、腱)に対して手技による刺激を加え、血液循環やリンパ循環の改善を行い、それにより機能改善や健康回復に寄与すること。
そのようにとらえています。

それに対し、整体は文字通り、身体を整えること。
私共ではさらに拡大解釈をし、命の営みを整えることとしています。

いずれにせよ、何等かの方法で、身体が持つ自然治癒力をあげ、それにより、痛みや症状を根治に導くこと。
そのように考えております。

以下、ひとつの例をあげて説明いたします。

私は以前、右手第四・第五中手骨を骨折したことがあります。
中手骨とは、手のひらに存在する、指の延長の骨です。
そのうちの二本が、見事に真っ二つに折れてしまったのです。
原因は、聞かないでください(笑)

診断後、手術が必要と言われました。
折れた骨を整復し、骨にドリルで穴をあけ、四本のピンにて固定する。
麻酔をしていたものの、手術は激痛でした。

手術後は副木をあて、包帯を巻き、右手を固定したままにしました。
右手は、ほとんど使えない状態です。

約1ヶ月半後、折れた骨の融着を確認し、ピンを抜いていただきました。
すると、右手の第四・第五指(薬指、小指)の関節がほとんど動きません。
無理に動かすと、激しく痛みます。
その後、数ヶ月かけて、リハビリを行いました。

手の骨折

担当してくださったのは、作業療法士さんです。
拘縮して動かない手の筋肉に対し、入念に、根気よくマッサージを施す。
それによって、指は少しずつ、動くようになりました。
握力も、回復して参りました。
そして、数ヶ月後、日常生活には支障がないレベルに回復しました。

ただ、何となく違和感が残っていました。
左右の指の動きを比較すると、明らかに差があります。
また、右手は完全に握り込むことができない。
ひっかかりを感じるのです。

自分で、指や手、あるいは前腕のマッサージを続けました。
しかし、どうしても違和感は無くなりません。
特に不便は感じないので、そのうち放置するようになりました。

その後、あるきっかけで、生まれて初めて整体の施術を受けました。
いま、私が手がけている整体法です。

施術直後は、身長が伸びた(姿勢がよくなった)という感想でした。
その他、別に効果らしい効果は感じませんでした。

しかし、その日の夜、右手の異変に気付きました。
残った違和感、ひっかかりがまったく消滅していたのです。
左右の手の感覚は、ほぼ同じになっていました。

その整体施術では、手にはまったくふれていません。
もちろん、マッサージ行為もしていません。
しかも、たった一回の施術です。
それなのに、手の違和感が消滅したのには、心底驚きました。
それと同時に、整体の意味、役割りを理解しました。

以上の経験が、私のマッサージと整体の基本認識を形成しました。
つまり、

  • マッサージは、医療行為。
  • 整体は、医療でできないことを補う。

私は、そのように考えています。

日本には、あん摩マッサージ指圧師という国家資格が制定されています。
資格取得するには、医療系専門学校で専門知識を学ぶ必要があります。
その後、国家試験を受け、合格する必要があります。
そして、マッサージという行為は、有資格者のみに許可されています。
厳密に申し上げると、そういうことです。

前述の作業療法士さんが、その資格をお持ちだったのか。
あるいは、作業療法士の業務範囲に、マッサージが含まれるのか。
それは、私は存じ上げません。
いずれにせよ、機能改善や健康回復を目的とした医療行為、それが本来のマッサージであると私は認識をしております。

ところが現在は、マッサージがとても多様化しています。
医療行為に留まらず、慰安行為として大流行をしているようです。
そのため、町のいたるところに、さまざまなマッサージ屋ができています。
電気屋さんでは、マッサージ機も、よく売れているようです。
また、スポーツマッサージや性感マッサージという分野もあります。
ベビーマッサージなど、家庭でできるものもあります。

このあたりの言及は、次項目に譲ります。

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マッサージの種類

過去に、週刊誌でこんな記事がありました。

マッサージに価格破壊

本誌「肩こり記者」がもみ歩き
60分2,980円も!
マッサージに価格破壊(←クリックすれば、記事全文が読めます)
激安でスッキリ

記事内容を読むと・・・

現代人は過度なストレスにさらされ、肩がガチガチである。
だから、マッサージ肩こりをほぐす、やわらげる必要がある。
まず、それが、大前提になっています。

医療分野以外のマッサージ
これは、大きく二極化していると私は考えています。

  1. 健康維持、回復を主目的とするマッサージ
  2. 一時しのぎの慰安を提供するマッサージ

現在は後者、つまり一時しのぎの慰安マッサージが全盛です。
需要が、あるからです。
この週刊誌で取り上げられている類の店は、それに該当します。
一般的には、リラクゼーションマッサージやクイックマッサージと呼ばれているものです。
本記事を執筆された記者のような方が、重宝する店です。

これらの店へ行けば、確かに、一時的にはスッキリするでしょう。
でも、ほとんどの方は、すぐにまた元へ戻るのではないでしょうか。
なので、またマッサージ店へ行く。
そして、それを繰り返す・・・
それを当たり前としている人が、圧倒的多数ではないでしょうか。

だから、いくらでも需要が生まれます。
そのためか、いま、この記事の類のマッサージ店が激増しています
市街地に、そして郊外に、次々新店がオープンしています。

価格を下げ、リピートさせ、空き時間を作らず、経営を安定させる。
記事によると、それが、この類の店のやり方だそうです。

店は、儲かるかも知れない。
客も、安くマッサージを受けれて、喜ぶかも知れない。

でも、その裏で、何が起こっているか。
ほとんどの方は、それをご存じないことでしょう。

激安マッサージ店にいる、施術者。
そのほとんどは、国家資格をもつ技術者ではありません。
中には、数週間研修を受けただけの、ほとんど素人に近い者もいます。

その者たちは、多くの場合、医学、生理学、解剖学の知識が乏しいです。
それに、程度と加減をご存じありません。
客に求められるまま、力まかせに強い刺激を加えます。
その方が、喜ばれるからです。
逆に言えば、客の求めに応じないと、クレームになります。

すると、何が起こるか。

筋肉組織が破壊され、毛細血管が潰されます。
また、強い刺激は、脳(身体脳)は無条件に攻撃と判断します。
ゆえに身体は防御態勢に入り、筋肉は緊張を強めます。

しかし、身体は潰れた組織を修復すべく、血流をあげようとします。
緊張した筋肉に、血管拡張がなされると、痛みます。
また、筋緊張のため、身体の下水道と言われるリンパの流れは滞ります。
組織への栄養補給、老廃物排泄の調和が乱れます。
よって、各細胞によるエネルギー生成も、うまくなされません。

これが、いわゆる「揉み返し」という現象です。
筋肉痛のような症状を呈したり、全身の倦怠感を生ずることもあります。

幸い、揉み返しの現象が起こらずとも、こりは強まることが多いです。
脳の防御命令が解除されず、筋肉が緊張したままだからです。
すると、またマッサージに行きたくなります。
多くの場合、より強い刺激を求めるようになります。
そうでないと「効かない」からです。

身体は、再び、上記のような反応をします。
ますます緊張を強め、ますますこりを感じるようになります。
すると、今度は、もっと強い刺激が必要になります。
また、マッサージへ行きます・・・

下手をすると、このような悪循環にはまります。
その結果、どうなるでしょうか。

肩はいよいよガチガチになり、こりは慢性化します。
肩だけでなく、首もこります。
ひどい頭痛やめまい、耳鳴り等を起こす場合もあります。
うつやパニック障害などの、精神的疾患を招くこともあります。

その時点で、強いマッサージが原因だと気付けば、幸いです。
そのような方が、藁にもすがる気持ちで、私たちの整体院へ来られます。
だから、私は事情をよく知っているのです。

気が付かなければ、激安マッサージ店の思うつぼです。
通う間隔が縮まり、頻度が増えていきます。
浪費を重ね、健康を損ね続けます。
価格破壊が起こってますから、この傾向は強まると思われます。

最悪の場合、ついに通う先がマッサージ店から病院に変わります。
ひどい頭痛をはじめ、深刻な不定愁訴に悩まされるからです。

しかし、どんな検査をしても、異常が見つからない。
なので、様々な診療科を転々とします。
服用する薬が増え、症状はますます深刻になります。
最終的には心療内科へ行きつき、とどめの向精神薬に手を出す・・・
そして、本当にどうしようもなくなって、整体院へ来られる。

しかし、ここまで来ると、手遅れです。
整体師の手に負える状態でないことも、多い。
その際は、断薬の専門家に相談することを、お勧めいたします。
いずれにせよ、回復に、非常に時間がかかります。
何年もかかりますし、その過程で非常に苦しみます。
なので、途中で断念する人も多い。

一方で、良心をもつ施術者たちは、悩みます。
強い刺激が、客の健康を損ねていることがわかっているからです。

しかし、客に求められる以上、強く揉まないわけにはいかない。
下手に手加減しようものなら、クレームになるからです。
だから、ダメとわかりつつ、揉み続ける。
しまいには、全体重をかけ、肘を使うこともある。
私の知る多くの施術者が、口をそろえてそう言っています。

それと同時に、施術者も疲労します。
一日に5人も施術すると、疲労困憊してしまいます。
指や手首、腕や肩、腰を痛めることも多々ある。
消炎鎮痛剤を服用しながら仕事をしている人も、少なくありません。
なので、仕事として長続きしません。

良心の呵責と、体力的な問題。
それゆえ、仕事を辞める人も多いようです。
人を癒す仕事に就きたく、新たに整体を学び、活路を見い出す人もいます。
私の主宰する整体法講座には、そのような方が何人かいます。

さて、ここで申し上げたいのは、マッサージが悪いのではないということ。
慰安のためのマッサージも、現代人には必要だと思います。

身体のことを知り尽くした熟練の施術者は、むやみに強くはしません。
程度と加減を知っており、ギリギリのところで、調整をします。
それゆえ、効果が長持ちしますし、健康を損ねることもありません。
というより、そもそもは健康回復が、マッサージの主目的です。
それは、前回の記事で述べた通りです。
だから、上手なマッサージは、肩こり改善に有効なのです。

問題は、やみくもに強い刺激を与えるマッサージです。
これは、資格有無の問題ではありません。
店舗や施術者の、基本知識と良心の欠如が問題なのです。

そして、何よりも、利用者側の問題です。
安易に一時の快楽や、その場しのぎの安逸を求める。
慰安と割り切り、それで済んでいれば、まだいい。
しかし、うまく騙され、お金を搾り取られ、しかも健康を損ねている。
そんな人が、とても増えていると私は見ています。
本当に、馬鹿げたことです。

もし、マッサージに行くなら、自営をしている個人の店を選ぶこと。
自営をしている人の多くは、命懸けで仕事をしています。
勉強熱心だし、常に技術の練磨を欠かしません。
ましてや、人さまの健康を損ねるようなことは絶対にしません。

チェーン展開している店は、金儲けのみが目的です。
快楽を与え、金儲けをする。
失礼かも知れませんが、パチンコ店や風俗店と同じです。
娯楽は必要なものですが、自制心をもって利用することが必要です。

冒頭にあげた、もう一方の「健康維持、回復を主目的とするマッサージ」。
これは、整体の一種と考えてよいかも知れません。
しかし私は、以下の二点の理由により、マッサージと整体を、明確に区別するようにしております。

一、日本の法制上、マッサージを職業とできるのは有資格者のみに認められた行為とする見解や認識が一般的であること。
一、今回あげたような、身体に関する知識も乏しく、十分に鍛錬を積んでない施術者が、力まかせに行う慰安マッサージが増えており、それをマッサージと認識している一般人が多いこと。

では、整体はどのような考え方を持っているのか。
肩こりに対して、具体的にどのようなアプローチや取り組みをするのか。
次項目は、それについてお伝えしたいと思います。

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整体の肩こりに対するアプローチ

本項目では、

  • 整体においては、疾患をどのように考えるのか。
  • 一例として、肩こりをどう捉え、どのようにアプローチするのか。

そのあたりを述べてみたいと思います。

ただし、ここで申す整体とは、私共で手掛ける整体法です。
世にはさまざまな整体法があります。
よって、あくまでもひとつの考えや方法に過ぎないと、捉えてください。

まず、整体においては、痛みやこりなどの不快感、各種疾患を「命の営みの不調和」と捉えています。

そして、その不調和の解消を第一に考えます。

では、肩こりとはどのような不調和なのでしょうか。
なぜその不調和が生じるのでしょうか。

ただし、肩こりと一口に申しても、部位も症状もさまざまです。

  • 何かが載ってるように、肩がズッシリと重い。
  • 首から肩、背中にかけて、鉄板が入っているよう。
  • 肩が、キリキリと痛む。
  • 肩甲骨の奥に、ひきつるような不快感がある。
  • 肩から腕がだるく、時々痺れる。
  • ひどくなると頭痛が起こり、吐き気を生じる。

実に、多様です。
しかし、どの症状であっても、おおまかに申し上げると、生じている不調和は、次の三つに集約されます。

  1. 骨格バランスの崩れ、乱れ
  2. 筋肉の疲労、過緊張
  3. 循環の滞り(血液、リンパ液、気)

これらが、こり、痛み、違和感、不快感となって表出しているのです。

これら三つは、相関関係があります。
波及し合い、悪循環に陥ることも多々あります。

ここで、多くの方が、町にあるマッサージ屋を利用します。
その結果、何が生じるかは、前項目をご参照ください。

悪循環が、神経の圧迫や牽引、自律神経バランスの乱れ等の副次的な不調和を招きます。
それが、頭痛、目の奥の痛み、吐き気、めまい、耳鳴り、うつ、パニック障害などの諸症状を引き起こします。

いま、これらの症状で悩む人が、本当に多い。
ところが、病院へ行ってどんな検査をしても、異常が見つからない。
そのために、診療科を転々とされます。

見逃せないのは、薬物投与です。
下手をすると、診療科が変わるたびに、薬が増えます。
それが、悪循環に拍車をかけます。
ますます症状が複雑化します。

では、整体においては、三つの不調和をどのように解消するのか。
大きくは、次のふたつです。

  1. 筋緊張を解放し、筋肉、骨格のバランスを取り戻す
  2. 筋緊張を招いている原因を探り、絶つ

ここで簡単に、人間の身体について、述べておきましょう。

人間の全身には、約200の骨があります。
骨はすべて、バラバラです。
筋肉、腱、靭帯、筋膜、皮膚などの軟部組織が、骨を結合しています。
そうやって、人体というカタチを成しています。

軟部組織のうち、身体の可動に関与するのは、筋肉です。
筋肉は、脳の命令により、収縮します。
筋肉は、自ら伸長することは、できません。
拮抗筋と呼ばれる筋肉が収縮するゆえ、伸長をします。

ここで取り上げる脳は、我々が意識できない脳です。
この脳を私共では、便宜的に「身体脳」と呼んでいます。

身体脳の役割りは、生命維持です。
そのために、24時間、365日、休むことなく全身をくまなく監視し、全身からの情報を受け取り、処理し、全身に命令を送り続けています。
身体動作や姿勢も、その一環です。

話はそれますが、武道において、超人的な技をもつ人がいます。
一般的には、「神技」などと呼ばれるものです。
神技は、身体脳を究極に鍛え上げた成果だと考えられます。

さて、身体脳は、外部からの刺激に対し、次の二つの反応をします。

  1. 反射
  2. 学習

反射とは、考える間もなく、即座に反応することです。

例えば、誤って熱湯に手をいれると、どうなりますか?
考える間もなく、即座に、手を抜くでしょう。

突然、大きな音がしたら、どうなりますか?
即座に、全身を強張らせる、あるいは振り向くでしょう。

突然、目の前に、眩しい光をあてられたらどうなりますか?
即座に、瞼を閉じるでしょう。

学習とは、繰り返し行った動作を、記憶することです。

わかりやすい例では、自転車や自動車の運転がそれです。
一度覚えれば、いちいち考えずに動作しているはずです。
スポーツも、身体脳の学習により、上達します。

日常の動作のほとんどは、反射と学習により自動化されます。
姿勢、歩行なども、反射と学習の結果、成果です。
骨格の崩れ、乱れ、筋肉の疲労、過緊張も、ここから生じます。

つまり、反射と学習の繰り返しにより、特定の筋肉が過緊張を起こし、収縮と伸長のバランスが崩れ、それが定常化し、骨格が歪むのです。
その結果、血液、リンパ液、気の循環が滞ります。
それが、痛みやこり、違和感、不快感となっているのです。

整体では、筋肉の収縮と伸長のバランスを整えます。
私共の整体法では、前述の身体脳へアプローチをします。

つまり、身体脳の緊張命令を解除するのです。
それによって、筋肉を弛めます。
弛めるとは、単に弛緩させることではありません。

身体脳が、状況に応じて、自在に、最適に、身体をコントロールできる状態。

それが、弛んだ状態だと私共では考えております。
私共の施術では、全身の筋肉を弛めます。

しかし、前述の通り、筋肉の疲労や過緊張、骨格の歪みは、日常生活の中で形成されます。
それが生じた生活習慣を改善することが、とても重要です。
ゆえに、私共では施術と同等に、姿勢や生活習慣改善を重視します。

それにより、肩こりが生じにくい身体になっていただく。
肩こりが生じても、自分で解消できるようになっていただく。

それが、私共の整体法の肩こり解消のアプローチ方法です。
みなさんが通常経験しておられるマッサージと比較して、いかがですか?

次項目では、具体的に何をするのか、それについて述べてみたいと思います。

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肩こりに対する具体的取り組み

私共の整体院では、肩こりの解消のために、具体的に何をしているか。
本項目では、それについて書いてみたいと思います。

肩こりだけでなく、他の症状でも基本的には同じです。
なので、各種お悩みをお持ちの方に、参考にしていただければと思います。
なお、長くなりますので、何項目かに分けます。

まず私共では、以下のことを基本方針としています。

一、その場しのぎの慰安や、対症療法はしない。
一、症状を治すのではなく、症状の生じにくい身体になっていただく、あるい自分で解消できるようになっていただく。

もし、上記にご賛同いただけない場合は、施術をお断りいたします。
即効性を求める方も、お断りする場合があります。
状況により、例外もありますが、人のためにならないことはしない。
それだけは厳守しております。

さて、整体においては、次の4つのプロセスを経ます。

  1. 観察
  2. 判断
  3. 実行
  4. 確認

最初のプロセスは、「観察」です。
まずは時間をかけて、お客さまから聴き取りを行います。

なお私共では「患者さん」ではなく、「お客さま」とお呼びします。
私共は、医療機関ではないからです。
それ以前に、患者とは「患う(わずらう)者」と書きます。
大切なお客さまを「患う者」と扱うことは、私には抵抗があります。

かといって、クライアントさんとも、呼びにくい。
ゆえに、いちばんシンプルな「お客さま」とお呼びしております。

さて、聴き取りです。
次のような内容を、お客さまから、詳しくおうかがいいたします。

  • どこに、どのような症状があるのか。
  • それは、いつ頃からか。
  • いつ、その症状を感じるのか。
  • 静止時か、動作時か。
  • 動作時なら、どのような動作なのか。
  • あるいは、どのような体勢、姿勢なのか。
  • 常に、そう感じているのか。
  • 日によって、あるいは時間帯によって違うか。
  • 寝起きはどうか、就寝中はどうか、仕事終わりはどうか。
  • 他に症状は、ないか・・・

それらとともに、ご職業や生活習慣についてもうかがいます。
場合によっては、家族構成などもうかがいます。
また、お客さまの身体の状態を、目視や触診にて、確認します。

痛みやこりは結果であり、必ず原因があります。
それは多くの場合、日常生活に潜んでいます。
根治を目指すなら、それを究明し、絶つことが、必要不可欠です。

ほとんどの場合、原因は、ひとつではありません。
複合していますし、特定は困難です。
しかし、この段階で詳細に観察を行い、できる限りの推測を行うことが、早期治癒の近道です。
ぜひご協力をいただきたいと思います。

なぜ、観察を重要視するのか。
その理解を深めていただくため、前回のおさらいをしておきましょう。

身体には、「反射」と「学習」という機能があります。
それによって、動作や姿勢が形成されます。
動作や姿勢を形成しているのは、筋肉の働きです。
筋肉に命令を下しているのは、脳です。

形成された動作や姿勢によっては、骨格の歪みを生じ、局所へ過剰な負荷がかかります。
しかし、脳は、同じ命令を送り続けます。
その結果、特定の筋肉の過緊張や過疲労を生じます。
血液、体液、気の循環が滞り、痛みやこりとなって現れます。

次に、人体の骨格と、筋肉の特性を押さえておく必要があります。
まずは、骨格から見て参りましょう。
※イラストは、以下のサイトより拝借させていただきました。
アイリス・アイリスの作業現場

肩甲骨

肩関節の骨格は、上図のようになっています。
鎖骨の先に肩甲骨が連結され、肩甲骨に上腕骨がはまっています。
鎖骨は胸骨の上端に連結されています。
その連結部を、胸鎖関節と呼びます。
その関節を支点に、肩甲骨ごと、肩や腕が動きます(下図参照)。

肩の骨格

肩関節の周辺には、多数の筋肉や靭帯が付着しています。
そのため、数キロある腕が保持され、自在に動くのです。

非常に大雑把に申し上げると、これらの筋肉の不調和が、肩こりを招いているのです。

多くの場合、肩腕ユニットが、前下方へ転位をします。
そのため、肩部周辺の筋肉が慢性的に伸長緊張を起こします。
(※肩腕ユニット=鎖骨+肩甲骨+上腕骨)

頭部の前下方転位も、見逃せない原因のひとつです。
人間は、目が頭部前面についています。
ゆえに、どうしても姿勢が前傾傾向になります。
頭部の重量は、約5~6キロあります。
それを支えるために、肩部、頸部の筋肉が緊張を起こします。

また各種作業をする際に、私たちは視線を下に落とします。
否応なく、肩部、頸部筋肉の緊張を招きます。

さらに現代は、仕事中だけでなく、休息時にも眼を酷使します。
携帯電話やスマートフォン等を使うからです。
そのため、眼の疲労や緊張も生じます。
眼球を支え、動かす筋肉は、後方で頸部の筋肉と深い関係を持ちます。
その結果、頸部筋肉の緊張にさらに拍車をかけます。
咀嚼筋など、頭部や顔面の筋肉の緊張も、見逃せません。

拮抗関係にある筋肉は、一方が緊張すると、他方も緊張します。
あるいは、重力により常時伸長緊張を強いられた筋肉の拮抗筋は、慢性的に弛緩した状態となり、制御不能に陥ります。
ただし、筋肉の拮抗関係や協調関係は、複雑です。
特に、可動域の大きな肩関節や股関節周辺は、非常に複雑です。
いずれにせよ、緊張や制御不能の状態が、不調和の連鎖を招いています。

不調和の連鎖は、全身に及びます。
そのため、肩こりがさまざまな症状を引き起こす場合もあります。
また、他の部位の不調和が、肩こりを招く場合もあります。
いずれにせよ、肩がこるからと、肩周辺だけをみていても、解決しません。

上記のような骨格や筋肉の特性。
あるいは、それらと日常生活習慣の関係。
これらから、そのお客さまの症状の原因を推測します。
そして、それを解消すべく、施術や指導の内容を決定します。
そのために、観察を重視し、時間をかけるのです。

ここで申し上げたいのは、疲労や緊張はあって当たり前ということです。
人体は、重力の支配を受けています。
それを支えるために、疲労や緊張は仕方のないことです。

問題は、緊張を自分で解くことができず、筋肉の不調和が解消されず、疲労が十分に回復しない状態に陥っていることです。

それが、なぜなのか。
それを推測して、次に何を「実行」するかを「判断」します。

「実行」の目的は、筋肉に対する、脳の緊張命令を解くことです。
あるいは、脳の筋肉制御機能を正常化することです。
それにより、脳が適切に身体を制御できる状態に導くことです。

そのために、何をするか、次項目以降にお話ししたいと思います。

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心身楽々堂の取り組み

私共の整体院では、肩こりの解消のために、具体的に何をするか。
本項目では、その続きを書きます。

私共の整体院で「実行」すること。
それは、次の二つです。

  1. 施術
  2. 指導

まず、施術からご説明いたします。

私共の施術は、一般的に整体と聞いて想像される施術とは、大きくかけ離れていると思います。
ごく微弱な刺激しか与えず、しかも短時間で済ませる。
初めて受けたほぼ全員が「何をされたかわからない」とおっしゃいます。

具体的には、そっと触れたり、軽く引いたり、やさしく揺らしたり・・・
そんな施術です。

「こんな弱くて、いいのですか?」

お客さまから、よく聞かれます。
私は、次のようにお答えいたします。

「弱くなければ、いけないのです」

施術の目的は、筋肉に対する脳の指令の正常化です。
脳の緊張命令を解除し、正しく筋肉を制御できるようにすることです。
そのために、脳に安心感を与える。
それが、私共の施術で主として行っていることです。

一時も休むことなく、常に身体をくまなく監視し、身体各部位から送られてくる情報を検知し、統合し、瞬時に判断と命令をし続けている「身体脳」。
この身体脳の感度と働きは、非常に精密で、繊細です。

身体脳の最大の使命は、生命維持です。
そのために、強い刺激は無条件に「攻撃」と判断します。
そして、身体に緊張命令を出します。

適度な刺激は、身体脳は、観察をします。
弱い刺激ほど、感知しようとします。
そして、安全だと判断すれば、身体に緊張解除命令を出します。

私共の施術は、この身体脳の特性を使ったものです。
ゆえに、ごく微弱な刺激しか与えないのです。

私共の整体法における、三大原則があります。
それは、次の通りです。

  1. 痛いことをしない、無理なことをしない
  2. 痛い体勢、無理な体勢をとらせない
  3. できることをする

痛みは、身体からの警告信号、危険信号です。
無視しては、なりません。
身体の無用な過緊張を招き、不調和や歪みの原因を作るからです。

上記の三大原則を守りながら、身体脳の特性を利用し、全身の不要な緊張命令を解除し、身体脳の制御を正常化させる。
それが、私共の整体法の基本原理です。

特別な場合以外、常に、全身に施術をします。
なぜなら、人間はどのような動作でも、全身が関与するからです。
極端に申せば、足の指を動せば、頭部の筋肉も動きます。
筋肉は分断されて配置されていても、筋膜という組織でつながっており、必ず連携、調和しながら動くからです。

また、身体には約60兆個の細胞があります。
細胞一つひとつが生き物であり、個別の意識があると言われています。
細胞間では、人智の及ばない呼応や連携がされていると考えられています。

ゆえに私共では、局所の痛みや症状であっても、全身の調和をはかり、根本治癒や真の健康体に導くという考えのもと、施術をいたします。

施術においては、さまざまな手法があります。
一例を上げますと、静圧法、軽擦法、可動法、動作法、捻転法等です。
前述の通り、いずれも、ごくやさしい刺激しか与えません。

実際に受けてみられるとよくおわかりいただけると思いますが、マッサージとは理論も手技も、異なります。
中国発祥の推拿(すいな)とも、まったく異なります。
もちろん、カイロプラクティックでもありません。
その発祥や系譜については、機会を改めて述べたいと思います。

私共の整体法は、痛みや症状の根治を目的としています。
それに加え、高いリラクゼーション効果もあります。
身体脳の緊張命令が解かれ、自律神経のバランスが整うからです。
そのため、原因不明の自律神経失調症などにも、高い効果を発揮します。

全身の調整をした結果、どのように変化したかを確認します。
施術直後には、変化の自覚がない場合もあります。
もちろん、劇的な変化を感じる場合もあります。
信じられないくらいに肩が軽くなった、そういう方も多いです。
みなさん、たいへん不思議がられます。

こりや痛みや症状には、さまざまな原因や要素があります。
原因は、生活習慣、つまり経験の中にあります。
経験はその人独自のものであるゆえ、個人差があるのは仕方ないことです。

しかし、身体は必ず変化します。
施術が引き金となり、変化は数日間に及びます。
初めて施術を受けた方には、当日含めて三日間、経過観察を勧めます。
その上で、次の対処を考えるようにしています。

また、施術直後に変化が自覚できず、全身の調整だけでは足りないと判断した場合は、さらに細かな調整をします。
肩こりの原因は肩周辺だけに限らないと、以前の記事でお伝えしました。
足首や手首の不具合が、深刻な影響を及ぼす場合もあります。
特に捻挫やムチ打ち等の怪我の後遺症は、別のアプローチが必要です。

これまた、さまざまな手法がありますが、いずれも微弱刺激です。
手技によっては、多少圧を加えることもありますが、計算の上です。
また、いずれの場合も、無痛です。

ここまでお読みいただいてお分かりいただけると思いますが、施術の内容は、一人ひとり異なります。
また、同じ人であっても、毎回異なります。
その都度、詳しくお話を伺い、観察し、感じながら内容を決めます。
ゆえに、コースなど作りようがないのです。

文面だけでは、おわかりいただけないことと思います。
以下のリンク先に、施術の動画を掲載しています。
参考までに、ぜひご覧ください。
http://www.bra-vo.jp/2012/06/21/rakurakudou/

さて、長い長いこのページ、次項目が最終です。
次項目では、どのように根本治癒に導くのか、それについて書きます。
マッサージとの違いが、さらに明らかになることでしょう。

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根本治癒に向けて

私共の整体院では、いかにして痛みや症状を根本治癒に導くか。
本項目では、それを書きます。

まず、大切な大前提を整理しておきましょう。

  • 痛みや症状は、身体からの警告信号である、あるいは、治癒反応である
  • 痛みや症状には、必ず原因がある
  • 痛みや症状の原因は、その人の日常生活の中にある
  • 痛みや症状を治癒させるのは、その人自身の力以外にない
    (※症状=病気と置き換えてくださっても結構です)

整体法においては、この大前提のもと、すべてが始まります。
そして、すべてが成り立ちます。

私共では、痛みや症状を「悪」とみなさない。
それらは、身体からの大切な警告信号であり、サインである。
もしくは、治癒反応という命の営みである。
そのように、とらえます。

ですから、まずはこの大前提をお客さまにご理解いただきます。

痛みや症状は、本当につらい。
少しでも早く、少しでもラクにしてもらいたい。
それが、みなさんの切実な思いです。

しかし、だからといって、対症療法を続けていたら、どうなるか。

火事と火災報知器の関係を、考えてみてください。
部屋で火の気があると、報知器が探知して、警報を鳴らします。
痛みや症状は、これにあたります。

とりあえずは、警報を止める。
それが、薬物投与などの対症療法の本質です。
力任せのマッサージも、同様です。

時に、それは必要でしょう。
しかし、現代は、ほぼそれ一辺倒になってしまっている。
そこに、大きな問題があります。

火の元を確認せず、消火もせず、ただ警報を止めるだけ。
それを繰り返していたら、どうなりますか?

小さな火で、自然鎮火すれば、幸いです。
しかし、火が延焼する可能性も大いにあります。
何度も警報が鳴るということは、まだ火の気があるということです。
下手をすれば、大火事になること必至です。

火事を起こさないようにするには、

火の元を探すこと。
消火すること、
火が起こらないようにすること。

それが、必要不可欠です。

このような考えのもと、痛みや症状を根治に導く。
それが、私共の基本方針です。

では、具体的に何をするか。
それを説明して参ります。

まずは、施術前後の確認をいたします。

身体が、どう変化したか?
自覚症状が、どう変化したか?

それを、詳細に確認します。
なぜなら、原因推測の精度を高めたいからです。

その結果に基づき、私共の「見立て」をお伝えいたします。
なぜ、どのように、痛みや症状が生じているかをお話するのです。
ただし、あくまでも推測に過ぎません。

筋肉図や骨格模型を用いる場合も、あります。
より具体的に、ご理解をいただくためです。

その上で、どのようにすれば痛みや症状が解消されるのか。
そのために、何を、どうすればいいのか。
どのくらいの期間が必要となるのか。
その「見込み」をお伝えし、根本治癒に向けた計画を話し合います。

注意や留意をしていただきたいこと。
ご自宅や職場で実践していただきたいこと。
そのようなことも、お伝えいたします。

具体的には、次の三つを整えること。
それをお伝えいたします。

  1. 姿勢
  2. 呼吸
  3. 言葉

変えられるものから、変えていく。
そのような取り組みが、重要だと思っています。

お客さまには、諸事情があります。
頻繁に通える人もいれば、そうでない人もいます。
なので、その人に最適の計画を、お客さまの立場で考えます。
一方的な押し付けではなく、納得が大切です。

「何回通えば、よくなりますか?」

よく尋ねられます。
しかし、それは個人差があります。
痛みや症状は似ていても、原因が異なるからです。
その後、どう過ごされるかも、治癒に大きな影響を及ぼします。
ゆえに、お尋ねに対しては、同様の症状における実例をお話いたします。
ただし、あくまでも目安であることをご理解ください。

さて、私共の整体院は、慢性症状と自律神経失調症を専門にしています。
なぜなら、それで苦しむ人が、本当に多いからです。

いま、日本の年間医療費は、ついに40兆円を突破しました。
国家予算の半分近いという、膨大な額です。
しかし、それだけ医療費が高騰しても、病人は一向に減りません。
むしろ、増え続けています。
この矛盾に、ほとんどの人は気付いていません。

病気は、怖いもの。
健康診断を受けねば、健康は守れない。
早期発見、早期治療。
薬が、病気を治してくれる。
予防接種を受けていれば、安心。
歳をとると、介護を受けねばならない。

すべて、強烈な洗脳です。
その結果が、40兆円を超える医療費です。
医療費が高騰すればするほど、病人が増えるという矛盾。
みなさん、洗脳され、束縛され、依存をさされているのです。
いい加減、それに気付きませんか。
<参考>どんどん悪化する国民の健康と拡大する医療費
http://www.kenko-media.com/health_idst/007788.html

病気や不調は、身体からのサインであり、治癒反応です。
ほとんどの原因は、身体の故障ではなく、扱い方の不備です。
また、身体だけの問題ではありません。
思考やエネルギーが、身体や現実に大きな影響を及ぼしています。
さらに申せば、霊的な示唆もあります。

人間とは、自然そのものです。
それがわかっていれば、何をすればいいのか、何をしてはいけないのかは、自明の理です。
病気を薬や手術だけで治そうとすることが、どれほど不遜で傲慢なことか、おわかりになることと思います。

厚生労働省、日本医師会、製薬会社、保険会社、マスコミ。
それらで構成された、巨大で強固な利権構造。
そこに群がり、私利私欲を貪る人たち。
それらに立ち向かうことは、あまりに無謀です。

だけど一人ひとりが気付き、実践すれば、それでいいのです。
お金も時間も劇的に節約でき、しかも健康が守れる。
真理はシンプルであり、それに従った方が、ラクに生きられるのです。

私共の整体院では、その方法をお伝えしております。

さて、本「整体とマッサージ」のページ、たいへん長くなりました。
ここで、終了といたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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