慢性疲労症候群と診断されたあなたへ

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原因不明の「慢性疲労症候群」でお悩みではありませんか?

この病名をつけられても、決め手となる治療法がなく、何年も苦しみ続けている方がたいへん多いようです。起き上がることすら辛く、家事や仕事もできず、絶望されている方も少なくありません。このページでは、当院では当該症状をどう捉え、根治に向けてどのようにアプローチをするのか、それをご説明いたします。参考になりましたら、幸いです。

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慢性疲労症候群とは?

慢性疲労症候群(Chronic Fatigue Syndrome、CFS)は、原因不明の強い疲労が、長期間(一般的には6ヶ月以上)にわたり継続する疾患です。
患者が訴える主な症状は、身体及び精神の両方にわたる激しい疲労であり、それに伴い、日常生活が著しく阻害されます。
ただし、本疾患は現在もまだ、明確な病理学的定義はされていません。

慢性疲労症候群の症状

本疾患においては、身体、精神両方に激しい疲労感が生じます。
運動、精神活動によって生じた疲労感が、休息や睡眠で回復しにくくなります。
疲労の程度には個人差があり、何とか働ける程度から、寝返りも打てない方もいます。
患者の約4分の1は、外出が困難か、寝たきりの状態とされています。
身体的活動レベルは、多発性硬化症、後天性免疫不全症候群、全身性エリテマトーデス、関節リウマチ、最終段階の腎不全、慢性閉塞性肺疾患等に匹敵するとされています。
激しい疲労感の他に、以下のような随伴症状があります。

  • 痛み
    筋肉痛や関節痛(発赤や腫れがなく、移動性)、頭痛、リンパ節の痛み、喉の腫れ、腹痛、顎関節症、顔面筋疼痛症候群。
  • 知的活動障害
    健忘、混乱、思考力の低下、記憶力の低下。
  • 過敏性
    羞明、音への過敏、化学物質や食べ物への過敏。アレルギー症状の悪化。
  • 体温調節失調
    悪寒や逆に暑く感じることがある、微熱が続く。
  • 睡眠障害
    睡眠により疲れがとれない、不眠、過眠、はっきりした夢を見やすい。
  • 精神障害
    感情が変わりやすい、不安、抑鬱、興奮、錯乱、むずむず脚症候群。
  • 中枢神経障害
    アルコール不耐性、筋肉の痙攣、筋力低下、振戦、耳鳴り、視力の変化。
  • 全身症状
    口内炎、朝のこわばり、頻尿、体重の変化、動悸、甲状腺の炎症、寝汗、息切れ、低血糖の発作、不整脈、過敏性腸症候群月経前症候群、発疹。

慢性疲労症候群の原因

慢性疲労症候群発症の原因は、明確ではありません。
一般的には、ストレスによる体調の変化と遺伝的要因によって引き起こされる、免疫系、内分泌系、自律神経系の異常が組み合わさって発症すると考えられています。

ストレス要因

ストレスが引き起こす身体の異常として、自律神経の失調があります。

人間が健康な状態を保つために働いているのが、交感神経と副交感神経から構成される「自律神経」です。
前者は活動中に働き、緊張や興奮に寄与します。
後者は休息中に働き、身体の修復やリラックスに寄与します。
強いストレスを受け続ける生活が続くと、交感神経が過剰に刺激され、亢進し、副交感神経が十分に働かなくなります。
これにより身体の修復が進まず、免疫や内分泌などに悪影響を与えると考えられます。

ストレスとは、「ストレッサー」と呼ばれる外的刺激が原因となり生じます。
ストレッサーには、次のようなものがあります。

  • 物理的ストレッサー(寒冷、騒音、放射線など)
  • 化学的ストレッサー(酸素、薬物など)
  • 生物的ストレッサー(炎症、感染)
  • 心理的ストレッサー(怒り、不安など)

ストレス反応とは、ストレッサーに対する防衛機構が働き、身体の恒常性(ホメオスタシス)を変化させることを意味しています。
ゆえに、本人がストレスと自覚していない場合も、ストレスとなっている場合もありますので、注意が必要です。

遺伝要因

感じるストレスの強さそのものだけではなくて、ストレスに対する感受性も関係するといわれています。
ある研究によれば、慢性疲労症候群を発症した患者とそれ以外では、神経伝達物質の輸送体や受容体の遺伝子多型に違いがあるそうです。
それがストレスを受けた時のセロトニン代謝の差を生んでいると考えられることから、遺伝的に慢性疲労症候群を発症しやすい要因を持っている可能性があると考えられています。

免疫異常

慢性疲労症候群の患者には、アレルギーを発症している人が多いという報告があります。
アレルギー反応を引き起こす自己抗体は、これまで脳機能には影響しないと考えられていましたが、最近の研究によれば、脱力感や思考能力の低下に影響することが判明しています。

内分泌異常

慢性疲労症候群には、内分泌異常が見られることも多数報告されています。
ホルモン分泌の異常などにより、神経伝達物質の代謝が弱まることで、抑うつ状態を引き起こしたり、疲労感を強めることが考えられます。

脳・神経異常

明らかな脳機能の異常が見られるケースも、報告されています。
脳の各部分の血流低下や、糖代謝の低下などが見られることが判明しています。

感染症との関係

慢性疲労症候群の患者の中には、感染症の発症が見られるケースがあります。
風邪などをきっかけに、この病気を引き起こすともいわれています。
これは、ストレスや遺伝的要因による免疫・内分泌・自律神経異常によって、潜伏していたヘルペスウイルスなどが再活性化することにより、感染症を発症するからだと考えられています。
この感染症を抑制するために分泌される体内物質が脳機能異常を引き起こし、激しい疲労感などを引き起こすと考えられています。

医療機関における慢性疲労症候群の治療

医療機関における慢性疲労症候群の代表的な治療方法は、以下のものがあります。

薬物療法

病院で行われる、代表的な外来治療方法です。
以下に、外来治療で処方される薬剤について、主なものをご紹介します。

  • 抗うつ剤
    抗うつ剤のなかでも、とくに三環系と呼ばれる種類のものが利用されます。これにより睡眠の質が改善されるほか、疲労を感じにくくなります。
  • 抗不安剤
    抗不安剤には、不安感・焦燥感・イライラなどの不安定な気分を安定させ、筋肉の緊張を緩める働きがあります。効果の高さと安全性から、ベンゾジアゼピン系薬剤がよく用いられます。
  • 非ステロイド性抗炎症剤
    非ステロイド性抗炎症剤には、発熱・筋肉痛・関節痛など、肉体的な疲労を和らげる働きがあります。アスピリンやジクロフェナクナトリウムなど、多くの種類があります。
  • 抗アレルギー剤
    慢性疲労症候群の原因の1つに、アレルギーがあります。アレルギーが原因と思われる患者には、抗ヒスタミンなど、免疫系の反応を抑える薬剤が用いられます。

<薬の副作用について>

これらの薬剤は、確かに一定の効果が認められていますが、いいことばかりではありません。
抗うつ剤や非ステロイド性抗炎症薬には、辛い症状を軽減する作用がありますが、体質によっては副作用が強く出てしまうことがあります。
例えば、抗うつ剤には以下のような副作用があります。

  • ドライアイ・のどの渇き
  • 目のかすみ
  • 性障害
  • 肝臓の機能障害

薬物療法は、慢性疲労症候群が発症してしまう体質を根本から改善できるわけではなく、対症療法に過ぎないことを心に留めておくべきです。


非薬物療法

栄養素やホルモンの投与によって体質改善をしながら、根本的な原因である精神的ストレスを取り除いていくというアプローチが多く取られます。

  • 栄養療法
    からだに必要な栄養素を、食事やサプリメントで補うことによって体質を改善していく治療法です。たとえば、神経伝達物質が不足している場合、ビタミンやミネラルなどを多く摂取することで、症状を和らげていきます。
  • ナチュラルホルモン療法
    慢性疲労症候群には、ホルモンの分泌異常が見られることが多くあります。この分泌異常を改善できれば、抑うつ状態から抜け出せると言われています。また、ホルモンには免疫力を高める効果もあり、感染症の予防も見込めます。
  • サプリメント
    慢性疲労症候群の非薬理療法の中で最近注目されているものに、副腎疲労にアプローチをするサプリメントがあります。副腎ホルモンの分泌が低下すると、抑うつ状態や倦怠感を引き起こします。これに対して副腎ホルモンの分泌を促すサプリメントを摂取させることで、症状の改善を図るというものです。
  • カウンセリング・心理療法
    慢性疲労症候群の最大の原因はストレスであることが多いと言われています。そのため、治療には精神的なケアが欠かせません。精神的なケアで代表的なものに、カウンセリングや心理療法があります。ストレスの原因となっている事柄を、カウンセリングによって丹念に聞き取り、心の負担を軽減していきます。

漢方処方

薬剤を利用した治療よりも副作用が出にくいというメリットがあるため、慢性疲労症候群の治療には、漢方薬がよく使用されます。

もっとも有名な漢方薬は「補中益気湯(ほちゅうえっきとう)」で、これは医王湯とも呼ばれるほど幅広い効果が期待できる漢方薬です。
免疫低下をはじめ、胃腸の荒れ・微熱・全身の倦怠感など、慢性疲労症候群の原因と思われる症状によくはたらくと言われています。

補中益気湯のほかにも、いくつかの漢方薬が使われます。
ストレスを緩和する柴胡加竜骨牡蠣湯や逍遙散、疲労感を取り除く帰脾湯・六君子湯、そして血行障害を改善する桂枝茯苓丸、冠元顆粒などなどがあります。

漢方薬はなにか特定の疾病に効くというより、身体の免疫力や代謝能力を上げることによって、疲労や体力などを回復させるものが多いようです。

しかし、実は漢方薬は慢性疲労症候群の患者に対して万能ではありません。
例えば補中益気湯は倦怠感や微熱を伴う症状には効果がありますが、そのほかのケースではあまり治療効果が期待できないのです。

漢方薬にはその効果がじゅうぶんに解明されていないものが多く、漢方治療は確かに効果がある、と科学的に判断を下すことは難しいようです。

慢性疲労症候群の治療には無数の漢方薬が使われていますが、一人ひとりの症状にあわせて医師が慎重に処方していることを忘れてはいけません。
漢方薬が必ずしも万能な治療法ではないということに、留意しておく必要があります

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当院の見解と取り組み

当院では、慢性疲労症候群の原因をどのように考え、治癒に向けてどのように取り組むのかをご説明いたします。

筋肉の慢性疲労と過剰緊張

当院では、慢性疲労症候群の大きな原因は、筋肉の慢性疲労と過剰緊張と考えます。

筋肉の慢性疲労と過剰緊張は、次を招きます。

  1. 自律神経の乱れ、発動不全
  2. 体液(血液、リンパ液、脳脊髄液)循環の滞り
  3. 骨格バランスの崩れ、乱れ
  4. 神経の圧迫、走行阻害

これらが複合し、積み重なることで悪循環に陥り、やがて慢性疲労症候群と呼ばれる状態に至ると、当院では考えています。

1.自律神経の乱れ、発動不全

人間の全身には、約640個の骨格筋が存在します。
これらが協調、連動することにより、人間は姿勢を保ち、動作を実現します。

瞬きをするのも、表情を作るのも、筋肉の働きです。
ただ立っているだけ、座っているだけでも、筋肉は働いています。
意識はしていませんが、呼吸も筋肉の作用によってなされます。
つまり、生きている限り、人間は、常に筋肉を働かせているのです。

働かせると、当然、筋肉は疲労をします。
あまり知られていないことですが、自律神経は、筋肉の状態をモニターしています。
筋肉が疲労傾向になると、自律神経は副交感神経を亢進させます。
疲労を回復させるためです。

このようにして、疲労と回復を繰り返すのが、通常の営みです。

しかし、何らかの理由で、筋肉の疲労と緊張が持続した場合、自律神経は、副交感神経ではなく、交感神経優位の状態を保とうとします。
この人間は、戦闘などの非常事態にあると判断するからです。

自律神経は、交感神経優位の状態が続きます。
その結果、バランスを乱し、切り換え不全が生じます。
いわゆる、自律神経失調状態になります。

その結果、本来なら休息し、疲労を回復せねばならないのに、さらに疲労を深めます。
また、免疫やホルモン分泌などの営みにも異常を生じます。

2.体液(血液、リンパ液、脳脊髄液)循環の滞り

以下、執筆中。

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