【治癒のプロセス】
西田です。
当院は、各人がもつ自然治癒力を最大限に生かすこと主眼にしています。
その人の治る力に委ねるということです。
私たちは、無理に治そうとはしません。
身体が、自らの意志と力で治ることを尊重いたします。
なぜなら、一切のリスクがなく、安全だからです。
そして、それが本当に治るということだと考えるからです。
このような自然治癒の過程には、大きく分けて、次のふたつの段階があります。
– 変化・順応段階
– 調整・回復段階
といっても、明確に二分できるわけではありません。
場合によっては、二つの間を行ったり来たりを繰り返すこともあります。
わかりやすく説明するために、たとえ話をします。
痛みや不調を治癒させるプロセスは、新たなスポーツを習うのに似ています。
それも例にあげながら、治癒の段階についてご説明いたします。
<変化・順応段階>
施術の刺激に対して、変化し、順応しようとする段階です。
外部からの接触や刺激は、いくらやさしいものであっても、身体は警戒をします。
だから、最初は受け入れようとしません。
しかし、繰り返し接触することにより、それを受け入れるように変化していきます。
そして、刺激に対して順応しようとし始めます。
少し難しいですね。
では、たとえ話で説明しましょう。
たとえば、テニスを初めて習うとしましょう。
初めて握るテニスラケット、最初は握り方さえわかりません。
構え方、振り方もわかりません。
ボールをラケットに当てることさえ、一苦労です。
それらを教わり、練習しながら、少しずつテニスというスポーツに馴染んでいく。
以上が、変化・順応段階です。
施術でいえば、最初の3~5回くらいは、この変化・順応段階にあたります。
この段階においては、なるべく日を詰めて、集中的に通うことをお勧めするのは、以上のような理由があるからです。
<調整・回復段階>
単に変化、順応を繰り返した結果として、自分で何とかしようとする段階です。
自分で調整し、そして回復していく大切な段階です。
テニスのたとえで言うと、ラケットでボールを打つことができる、そんな段階です。
相手と打ち合いをすることも、できるようになります。
面白いので、自分で練習をしたり、あれこれ工夫をして上達しようとします。
しかし、すんなりとはいきません。
一進一退を繰り返し、だんだんと上手になっていくものです。
時には、スランプに陥ることもあります。
身体の治癒も同じあり、これが調整・回復段階です。
ここでぜひ考えていただきたいことがあります。
テニスの上達において、もっとも大切なことは何だと思いますか?
私は「本人の上達したいという想い」だと思います。
実は、痛みや症状の治癒においても、まったく同じことが言えます。
本人が、治りたいと切実に思っているかどうか。
それによって、結果やスピードは、大きく変わってきます。
以上のような段階を経て、身体は自然に治癒軽快して参ります。
どうか焦ることなく、希望をもって、かつご自分のいのちの力を信じて、治癒に励んでいただきたいと思います。
これは、昨年の8月に撮影したものです。
大豆を自然栽培で育てました。
わずか3ヶ月ほどで、ほんの1センチちょっとの種から、これだけ立派な植物が育つ。
自然の力の偉大さを身に染みて感じました。
心身楽々堂
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