老人ホーム「同和園」付属診療所所長であり、「大往生したけりゃ医療とかかわるな」「どうせ死ぬならがんがいい（共著）」の著者である中村仁一先生の講演動画です。
自らの経験に基づいた、とても大切なことをお話くださっています。
これらは、私がお客さまにお伝えしたいことでもあります。
少し長いですが、ご高齢の方はもちろんのこと、中年、壮年の方にもぜひとも聴講いただきたいと思います。
なお、当院のお客さまの中に、同和園の職員の方がおられます。
当然、中村先生のことをよく御存じです。
その方によると、中村先生の誠実で温かいお人柄を慕う入園者や職員が、とても大勢いらっしゃるとのことでした。
以下、私が動画を観ながら書き留めたメモを添付しておきます。
ざっと内容を把握するのに、役立つかも知れません。
人生、折り返し地点を過ぎたら、自覚を持つ
不具合と折り合いをつけて生きること
老いる姿を見せる
自然に死ぬ姿を見せる→最大の貢献
医療を限定利用する
老病死を引き受ける、覚悟をする
死を視野にいれて生きる
病気は医者や薬が治してくれると思っている誤解
本人に治せないものを他人が治せるわけがない
人にうつるものは治る（伝染病）
癌や認知症は人にうつらない
老いや病と上手にお付き合いする
医療の不確実性
やってみないとわからない
命を賭けた博打
医療の限界
医療は、老いと死に無力
回復の可能性
生活の改善
延命はいいことなのか
人間ドックの賞味期限は当日のみ
将来を保証するものではない
死は自然の出来事
邪魔してはならない
死んで行く人間に苦痛を与えてはならない
自然死は、餓死
食べられない＝身体は要らないと言っている
飢餓、ベーターエンドルフィン
水分、血液濃くなる、意識がぼんやりする
まどろみの中で
息づかい悪くなる、酸欠状態、ベーターエンドルフィン
炭酸ガス、麻酔作用
穏やかに、安らかに死ねる身体の仕組みがある
極限状態では自分の身を守る
自分がみてきた中で、470名中290名が自然死
点滴は薄味のポカリスエット
こんなもの打ちたいですか
入浴、カロリーの高いもの→二重三重に苦しめる
家族、医療者、介護者が介入しない死に方
老いには寄り添え
老いを認めない
骨粗鬆症、当たり前
だから、転ばない、慌てない
眠れない、睡眠薬を飲むと転ぶ
寝なくていい
横になっているだけでいい
老いをどう受け入れるか
悪くなったことにこだわらない
自分に都合のいい見方をする
ダメになったことにこだわる人は、治りが悪い
もう半分しかない！orまだ半分もある！
受け取り方の問題
健康に振り回されない
グルコサミン、コラーゲン、ヒアルロン酸、何の意味もない
全部分解される、心理効果に過ぎない
健康でないのが正常である
信じたら効果ある
健康は目的ではない、手段である
豊かな人生を送る手段である
健康診断、人間ドック、受けない方がいい
病には囚われずに連れ添え
闘病はよくない
ガンは老化
枯れて死ぬ
生と死はセット
切り離せない
死を切り離しては、生が充実しない
繁殖を終えたら死を意識する
人生を振り返る
人生を肯定できる
いま自分が大事にしなくてはならないものは何か
どう生きるか
それが見えてくる
余命6ヶ月エクササイズ
何をしたいか？書き出して実行する
死について家族や周囲と話し合いをする
絶対その日がくる
死を視野に入れて関わる
医療に過度の期待をしない
延命に走らない
延命は、家族の自己満足に過ぎない
