筋肉疲労が病気の原因だった!?

  • 著者:福増一切照
  • 出版社:総合法令
  • 発行:1997年9月5日 初版発行

これは、私に大きな勇気と希望を与えてくれた本です。

なぜ、さまざまな病気や症状の方が、私の整体院でよくなっていかれるのか?
この本を読むまでは、それがよくわかっていませんでした。
しかし、この本を読み、目の前の霧が晴れたように、たくさんのことが明確になりました。

著者である福増一切照先生は、内科医から心臓外科専門医に転じ、数多くの心臓疾患の患者さんを診たり、執刀をされてきました。
それだけでなく、人工心臓の開発や心臓移植の研究にも携わって来られました。

多くの臨床と経験を重ねる中で、表題の仮説を立てられました。
さらに経験を積み、仮説が絶対の確信に変わった時、メスを捨て、触手療法家に転身し、数多くの方に貢献をされてきたそうです。

不整脈や動悸などはもちろんのこと、心筋症や弁膜症などの重篤な心臓疾患も、その大半は筋肉の慢性疲労に原因があるそうです。
成人病の代表である高血圧症糖尿病も、そのほとんどは、慢性筋肉疲労を解消することにより、治癒できるようです(私も多くの症例を持っています)。
その他、難治性疾患と呼ばれるものの多くが、原因を慢性筋肉疲労に求めることができます。

特筆すべき点は、福増先生は「心のあり方」の大切さを強く訴えられていることです。
肉体疲労だけでなく、精神疲労が筋肉の慢性疲労に直結しているからです。
人生は苦難に満ちており、特に現代社会に生きる私たちは、人間関係や仕事のことなど、常に大きなストレス要因と向き合わねばなりません。

生きている限り、ストレス要因は無くなることはありません。
大切なのは、ストレス要因にどう向き合うかであり、ストレス耐性を高めていくためには心の成長が必要不可欠だと説いておられます。
私が、整体の現場で感じていることと、まったく同じです。

筋肉疲労を解消すると聞くと、ほぼすべての人はマッサージを思い浮かべることでしょう。
確かに、固くなった筋肉に強い押圧を加えたり、揉みほぐしたりすると、一時的に血液や組織液の滞留が解消され、スッキリすることでしょう。

しかし、多くの場合、すぐまた元へ戻ってしまいます。
下手をすると「揉み返し」という状態に陥り、以前より悪化する場合もあります。

マッサージは、本来は医療行為です。
怪我人や病人に施すべきものであり、健常者には刺激が強過ぎるのです。
また、マッサージを施すには、専門の資格が必要です。
にもかかわらず、町には激安マッサージ店が乱立し、無資格者が施術をしています。
慰安マッサージを否定はしませんが、注意が必要です。

また、現代人の筋肉は、緊張状態で固まっているとは限りません。
弛緩しきった状態で固まっている人も、決して少なくないというのが、私の見解です。
そうなると、マッサージとはまったく別のアプローチが必要です。

整体は、医療行為ではありません。
治療もしない。
そういう意味で、福増先生がやられていたこととは異なります。
では、私共の整体とは何か。

私は「教育・文化事業」だと考えております。

正しいこと、本当のことを追究し、それを人さまにお伝えすること。
自分で自分の健康を守れるよう、お導きをすること。
一人ひとりが、よりよく生きられるよう、お手伝いをすること。

それが、私が考える整体という事業です。
一般的にイメージされるものとは、大きく異なると思います。
それゆえ、なかなか受け入れがたいようです。

私の用いている手技療法は、福増先生の触手療法ではありません。
と申しますか、私がこの本を入手した時は福増先生はすでに故人だったゆえ、先生の触手療法を知りようがありません。
後にわかったのですが、後継者も作らなかったそうです。

しかし、筋肉の慢性疲労を解消するという目的は、まったく同じです。
また、私の手技は、年々深く、多彩になっています。
身体の真実、いのちの真実はひとつゆえ、突き詰めていけば、どのような手技療法であっても、いつか必ず交わると思っています。

己の掌ひとつで、現代医療で治せない疾患を治癒に導く。
そのために、どこまでも、限りなく自分を磨き、鍛え、高め続ける。
一人でも多くの人に、真実に目覚めていただく。
地味で愚鈍な取り組みですが、私は生涯をかけて究めて参りたいと思っています。

私は、本もたくさん読みますし、教材の類も入手します。
必要と感じれば、セミナーにも参加します。

しかし、本当の学びの場は、整体の現場にあると思っています。
身体に触れ、感じる、それ以上の学びはないと思います。
私は、お客さまから教えていただいているのです。
ご縁があって私の整体院に来られるお客さまには、心から感謝をしています。

また、数は少ないですが、私に共感し、ともにこの道を歩んでくれる同志たちがいます。
私が主宰する整体法講座の門下生たちです。
名もない、経験も実績も少ない私のもとへ集ってくれた彼らにも、私は心から感謝をしています。
私の知り得たこと、もてるものはすべてお伝えした上で、同志として切磋琢磨して参りたいと思います。

自分に嘘をつかず、自分を誤魔化さず、生き方としての職業を選ぶこと。
全身全霊を傾けて、いまを誠心誠意、精一杯生きること。
自分のいのちを人さまや社会にお役立ていただくことに、無上の喜びを感じること。

私たちには、それしかできません。
きっと、福増先生も、そのように生きて来られたのだと拝察をいたします。
お会いしたこともない、ご生前のお姿さえ知らない。
それであっても、先生がお伝えになりたかったことは、私にはよくわかる気がいたします。
きっと、そばにおられるに違いないと思います。

福増先生とのご縁に感謝し、この道を究め、人や社会に貢献することが、先生に対するご恩返しになると信じ、今日も全力を尽くします。

追伸

この本は、1997年に初版が発行されていますが、今は絶版となっています。
たいへん素晴らしい内容なのに、何故なのか、よくわかりません。
ネット上の情報を見ると、さまざまな団体や協会から圧力がかかったという記述もあります。
真偽はわかりませんが、私は実践で正しさを証明していきたいと思います。
手技療法家の先生、整体師を志す方には、古本を入手して、ご一読されることを強くお勧めいたします。

追伸2

ネットで見つけた、福増先生について記述された一文を転載しておきます。
作者は不明ですし、内容の真偽に保証はありません。
しかし、福増先生のお人柄や大切にされていたものがよくわかります。
また一文をしたためられた方にも、深く共感いたします。
この道を志す方に、ぜひ知っていただきたい内容です。
ご一読願えれば、幸いです。

からだに触れると病気が治る

慢性筋肉疲労を触手療法で取り除き、難病の治療に取り組んだ医師に福増一切照さんというひとがいます。
福増さんは心臓外科の世界的名医として知られていました。

かれがメスを持つことをやめて骨格筋の慢性疲労を取り除くことで、心臓病をはじめとする難病の治療をはじめたのは1989年、48歳のときでした。
京都武田病院の心臓外科部長を辞してのことでした。

ぼくが福増さんのことを知ったのは『疲労回復の本』(津村喬著)によってでした。
福増さんはすでにガンで亡くなっていたことも記されていました。
まだ60歳ににもなっていませんでした。

ぼくは、触手療法のことがなぜか頭から離れなくなり、本を探しました。わずか二冊しかなく、しかも一冊は、絶版になっていました。
京都府下の図書館に探してもらってようやく手にした『筋肉疲労が病気の原因だった!?』(総合法令出版)という小さな本を食い入るように、ぼくは読みました。

著書を頼りに今はなき5箇所の「全生医療道場」に連絡をして、触手療法をスタッフの一人として学んでいた人が見つかりました。
堅い口を開いてもらうにはかなり時間がかかりました。
狭心症でたおれた作家の水上勉が最初の患者だったこともわかりました。
『骨壷の話』に水上が触れています。

京都相国寺の大広間に敷布団が並べられ幾人もの人が身体を横たえて待っており、多くの治療家たちが見つめていたといいます。
福増さんは長い外科医の経験から骨格筋については知り尽くしており、骨格筋骨膜のネットワークに軽い刺激を与えることで、慢性筋肉疲労を除き、自律神経の緊張を緩めることによって、治癒を促していました。

福増さんは触りながら、「つらかったでしょう」とか「泣いてもいいんですよ」とか声かけをしていたといいます。
広間のあちこちから号泣が聞こえてきたといいます。
号泣がその人の骨格筋とよろいのようにまとわりついていた精神的鬱屈を取り除き、自然治癒力を解き放っていたのだと知ります。

ぼくは本を頼りに自分の筋肉に触れる練習を始めました。
少し感触がわかってきたので、妻や子供たちに触れてなんとなくわかりかけてきました。
そのことを伝えたとき、

「福増先生は死を受け入れていました。関心を示した治療家はたくさんいましたが誰も引き継ぎませんでした。効果が大きいからといって軽はずみにやっていいことではありません。」

と厳しく言われました。

ぼくはそれで納得しました。
福増さんは患者と命を分かち合おうと考えたから、こんな療法を選んだのだと。
触手療法は触心療法でもあったのだと。
だから、その技術だけを取り出して伝えることはできないのだと。
今必要なのは、代替医療という技術だけではないのだと。

ありのままの身体と心をさらけ出して、受け入れあう新しい人とひとのつながりがどれほど大切なことか。

ここでも、垣根を超えることがとても大切なことに、ぼくには思えます。

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