どのような症状か
過度な緊張状態に陥ると、気持ちが混乱し、動悸が起こり、血の気がひき、手足が冷たくなり、気分が悪くなる。
学生時代から、そのような症状で悩んでいたが、就職してそれが悪化。
現在では、人と食事に行く際も、予期不安が起こり、楽しめない。
電車などの乗り物に乗る際にも、大きな不安がある。
父兄参観など、大きなプレッシャーがかかる仕事は出来なくなってきている。
内科では、パニック障害と診断された。
心療内科では、パニック障害、適応障害の類と診断された。
将来、どうなっていくのか、非常に不安。
見立て
もともとストレスを受けやすい体質があり、慢性疲気味だった上に、仕事の強いプレッシャーが積み重なった。
真面目で責任感の強い性格ゆえ、過度な緊張が常態化してしまったことが原因とみる。
施術と指導
標準調整にて、全身を弛める。
また、対話により、事実を確認し、気持ちを吐き出させるようにする。
経過と結果
現在の自分や症状を否定しないよう、指導。
10回目までは、一週間ごとに施術。
施術後は、小さな良い変化に目を向けるように指導。
その結果、症状が徐々に改善。
初回より3ヶ月後には、担任を任されても大丈夫なくらいに回復。
その後は、数週間から数ヶ月に一度程度、施術。
ぐんぐん症状改善し、一年半後には教諭トップとして活躍できるようになった。
西田よりひとこと
身体の過度な緊張が、自律神経の乱れを招いています。
具体的には深層筋の緊張なのですが、通常、それに気付くことはありません。
原因がそこ(深層筋の緊張)にあることも、世間では知られていません。
それゆえ解決策がわからず、途方に暮れる人が多い。
今回の場合はそうではなかったが、心療内科で処方する薬に頼る人も多い。
その結果、ますます症状を悪化させる人も少なくない。
たいへん忌々しき事態だと憂慮する次第です。
当院の標準調整は、深層筋の緊張をやさしく解いていきます。
ほとんどの人は、何をされているかわからないと言います。
しかし、不思議と症状が改善されていく。
特に、精神疾患とされるパニック障害や適応障害などに劇的な効果があります。
今回の症例は、それを如実に証明してくれました。
今も、数ヶ月に一度、身体のメンテナンスのために通ってくださっています。
イキイキと仕事をされている様子、たいへん嬉しく拝見しております。