どのような症状か
めまいのため、市民病院へ5~6年前から通い、メニエール病の治療を受けている。
約2週間前、強いめまい、吐き気、呼吸困難に陥り、救急搬送された。
脳の異常を疑われ、MRI検査をしたが、異常はなかった。
現在、複数の診療科からさまざまな薬を出され、5種類にのぼる。
来院時の症状は、下記の通り。
- 頭が締め付けられるような感じがする
- 頭から首にかけて、何ともいえない不快感がある
- 肩がこっている
見立て
長年に渡り蓄積した全身疲労と、その結果としての首肩の過度な緊張が大きな原因と推察。
施術と指導
標準調整で、全身の緊張除去をする。
第1回目の施術後、頭から首にかけての不快感が軽減。
服用中の薬につき、薬物添付文書をダウンロード、副作用の項目を読んでいただく。
その上で、薬の服用を判断するよう説明する。
経過と結果
来院2回目の際には、かなり症状が軽減したと報告を受ける。
飲んでも効果の感じられない薬は飲まないようにしているとのこと。
来院3回目では、とても調子が良いとの報告を受ける。
第1回目~3回目まで、所要期間は一週間。
4回目来院時には、主訴症状はほぼ完治し、とても調子がよいとのこと。
5~6年病院へ通っても治らなかった症状が、初回からたった二週間でここまで回復したことに、たいへん驚かれる。
西田よりひとこと
めまいは、当院ご利用者の中でも、特に多い症状です。
病院で受診すると「メニエール病」と診断され、薬物処方をされることがほとんどです。
そして、場合によっては何年もその状態が続きます。
薬は症状を抑えているだけで、根治をしているのではありません。
だから、症状の原因は放置されたままです。
そのため、症状が少しずつ悪化することも多い。
今回のように、急に容態が悪化し、救急搬送される人も少なくありません。
いかなる症状も、結果です。
結果には必ず原因があります。
原因を探り、断たない限りは、症状は改善しません。
しかし、病院では原因を探ることはしません。
前述の通り、症状、つまり結果を抑えることに終始します。
それでは、治るはずがありません。
原因を正しく把握し、それを除去すれば、嘘のように改善します。
今回の症例は、その典型とも言えるでしょう。