整体院の現場で、よく感じることがあります。
それは、自律神経失調症に対して、誤解をされている方が多いということです。
その誤解が、余計に症状を悪化させている。
そんな気がしてなりません。
なので、本日はこのことについて私の考えを述べたいと思います。
自律神経失調症とは
まず、自律神経失調症とは、病名ではありません。
一つの呼称です。
深刻な深い症状が出現しているのに、医療機関の検査で異常が発見されない。
つまり、原因不明の場合につけられる呼称です。
しかし、多くの人は自律神経失調症という病気にかかった、と誤解をします。
だから、医師に治してもらう、薬を飲んで治す。
そういう発想になり、ますます深みにはまっていく、そんな人が本当に多いです。
自律神経だけが悪いのではない
様々な体調不良に、自律神経の不調が関わっているのは事実だと思います。
しかし、自律神経だけが悪いわけではありません。
逆に、自律神経が正常になれば、すべてがよくなるわけでもありません。
その点を誤解されている方も、非常に多いと感じます。
体調不良の原因
体調不良の原因には、様々なものがあり、それが相互に関係しています。
一例をあげますと、次のようなものです。
- 代謝不良
- 体液(血液・リンパ液・脳脊髄液)循環不良
- 内臓機能低下
- 免疫不全
- 骨格の歪み
- 神経交通阻害
- 呼吸抑制
- 思考・想念・意識の低下
それぞれが独立して生じているのではありません。
すべてが相互に関係し合っています。
そして、バランスを取りながら、命を維持しています。
ぜひそれをご理解いただきたいと思います。
何が必要か
では、原因不明の体調不良を改善させるためには、何が必要なのでしょうか。
どうすればいいのでしょうか。
「多面的・多次元的に、統合して考え、対処する」
真の改善を望むなら、それが絶対に必要です。
しかし、残念ながら、医療機関にそれを望むことはできません。
忘れてはならないこと
最後に。
原因不明の体調不良を改善させるにあたり、忘れてはならない大切なことがあります。
それは、
「一人ひとり、症状も原因も異なる」
ということです。
よって、当然のことながら、改善のための方法も異なるということです。
現代人は、概して即効性を求めます。
しかし、残念ながら、誰にも抜群の効果がある治療法など、存在しません。
即効性のあるものは、大半が対処療法です。
一人ひとりの症状、これまでの経緯をよく確認し、前述の通り、多面的・多次元的に考え、原因を推察し、それをできる範囲で絶っていく。
そのために、生活習慣や意識などの改善を行っていく。
根本改善を求めるなら、そのような地道がな取り組みが、必要不可欠です。
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