どのような症状か
主訴は、腰痛。
約二週間前、サッカーの練習中に痛くなった。
現在も、練習中に、右腰にズキッとする鋭い痛みがある。
日常生活には、ほとんど支障がない。
一週間たっても治らないので、整形外科へ。
レントゲン検査では、異常なし。
痛み止めと湿布薬を一週間分出される。
それから一週間たっても治らないので、当院へ。
立位にて、体幹右旋回にて、同様の痛み発生。
見立て
体幹、骨盤を調整し、腰背部を弛緩させても、痛みに変化なし。
痛みの箇所を聴くと、深層部とのこと。
腰部深層筋を緩める自己療法施すも、変化なし。
自己療法において、大腿部(股関節)伸展時に、同様の痛みが生じる。
そこから、大腿部の緊張を疑う。
施術と指導
大腿部前側の筋肉(大腿四頭筋)を緩める手技を施す。
その結果、痛み消失(0%)。
数十分放置し、再度確認しても、痛みなし。
経過と結果
自己療法を指導するとともに、姿勢の左右差に留意するよう、指導。
数日間様子を見て、再発するようなら再来院するよう、指示。
結果、連絡はなかったため、治癒したとみなす。
西田よりひとこと
成長期の子供の場合、骨と筋肉の成長速度の違いにより、骨格のバランスを崩すことがあります。
特に、大腿四頭筋の緊張が、さまざまな影響を及ぼします。
そのひとつが「オスグッド」と呼ばれる、思春期に多い膝の痛みです。
今回の場合は、大腿四頭筋→骨盤→腰部深層筋というように連携し、結果的に、運動時の腰の痛みとなって現れたと考えられます。
オスグットや今回の症例のように、症状のある箇所と、原因のある箇所が、まったく異なる場合も多々あります。
身体は常に、全身でバランスをとり、動作をしています。
そのことを忘れ、症状のある箇所のみ処置を施しても、根本解決にならず、いつまでも痛みを引きずることがあります。
十分にご注意いただきたいと思います。
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