お子さまの不登校でお悩みだったお母さんの手記

6年前、当時小学生だったお子さまの不登校でお悩みだったお母さまが、手記を送ってくださいました。自分の実体験が、同じようなお悩みをお持ちの方の気付きや救いのきっかけになれば…との想いで、書いてくだいました。あたたかい御心に心より感謝するとともに、ご提供いただいた写真とともに、全文をご紹介いたします。一人でも多くの方に、このお客さまの想いが届きますよう、心より願っております。

もし、わたしの体験したこと、感じた思いを綴ることで、読んでくださった方の中に1人でも救われる方がいるならば…そんな思いで、西田先生はじめ、わたしの周りで支えてくださった方々への感謝の気持ちを込めて…

6年ほど前、季節は冬の寒さ厳しい頃のこと、当時10歳だった息子が胃腸風邪にかかりました。病院で受診し、数日は薬を飲んでいました。しかし、元気でありながら、嘔吐と下痢が止まらないという症状に変化、朝になると学校に行くのを嫌がるようになり、無理に行かせる日もありました。

そのうち、息子は不登校となりました。当時、地域の少年野球のチームに所属しており、そちらへは行ってたのですが、次第に行けなくなり、家にこもるように。何とかどうにかしたい、藁をもすがる気持ちで、ネットで検索する日々。しかし、いろいろ読めば読むほど、わたしの母親としての失敗、失格を感じ、ますます落ち込みました。

そんなときにたまたま目に留まった「心身楽々堂」さんのホームページ。整体と不登校。わたし自身、西田先生とお会いするまでは全く理解できず、夫に話しても不信感を募らせ、周囲の人々にも共感してくれる人はいませんでした。

息子は小さい頃から、時々新しい環境や雰囲気に馴染むことが苦手なところがあり、整体へ行こうと言ってどういう返事をするか不安でしたが、「行ってみたい。」と。片道1時間、雨の降る日でした。西田先生と初めてお会いし、わたしは不安と心配な気持ちでいっぱいでしたが、息子は和らいだ表情で話をしていました。

その後、週2回通うこととなり、1〜2週間経った頃から、息子は今まで押さえ込んでいた感情をあらわにするようになりました。大声で叫び、暴れる。そこでやっと、わたしは、気づきました。

「子どもの気持ちも考えず、いい子に育てようと頑張っていた」

当時のわたしは、子どもにも、他人にも、自分にも厳しく、人は我慢することが美しいと思っていました。また、できないことはダメだと自分を責め、数々の我慢からのイライラを子どもたちにぶつけるような日々。「わたしはこんなに我慢しているのに。」今思えば、わたしの心の中の悲痛な叫びは、身体も心も限界だと訴えていたのかも知れません。

そこから、息子と向き合って、とことん付き合って。西田先生には、たくさん話を聞いていただきました。季節は春を迎える3月終わり、終業式の日に制服を着て、わたしといっしょに何とか正門前まで行くことができました。当時の担任の先生が、「教室に入れなくても、登校してきたということで、出席にします。」と、息子に良く頑張ったと褒めてくださいました。

そこから、春休みに入りましたが、終業式の登校をきっかけに少年野球へ再び通いはじめ、進級した始業式の日。ドキドキしましたが、自分で登校していきました。そこからは上がったり下がったり。暴れる日もあり、昼から登校したり、朝から行っても昼までで帰ったり。

何とか頑張って行っていたのは、「友だちに会いたい、遊びたい。」しばらく学校に行けなかった息子をあたたかく見守ってくれる地域の人や先生、子どもたち。自然に、何事もなかったように接してくれることに本当の優しさを感じました。

おかげさまで、次第に日常生活を取り戻すことができ、今は息子は高校1年生、学校へ通い、中学生で始めた陸上競技の部活動、さらにアルバイトと、充実した日々を過ごしています。西田先生に教えていただいた、【心と身体はつながっている】は、今もわたしの心の中に響いています。

複雑な社会、人とのつながり、日常と言えども、心労、ストレスなく過ごすことは極めて難しいことだと思います。そして、大切な家族、子ども。こんな世の中だからこそ、必要以上に関わりたい、思い通りにしたい、失敗させたくない。わたしは今、その大切に思う気持ちを違う形にして子どもたちに注ぐことを心がけています。それは、【信じる、認める、許す】です。

子どもたちに対してももちろんですが、まずは【わたし自身】です。それを他人に求めず、自分で自分を許す、認める。自分が変わると周囲も変わります。今回、子どもの不調という形で表われたので、原因は何か、どうすればいいかと子どもにばかり目を向けていましたが、子どもは身をもって、わたしにとても大切なことを教えてくれました。とても辛い経験でしたが、それがなければ、今の生活はありませんでした。

今、不登校で悩んでいるご家族、たくさんいらっしゃると思います。子どもの不調がなぜ、母親につながっていくのか、と疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。そして、不登校の原因も多々あり、複雑な場合もあるでしょう。この手記の本題、不登校が整体とつながって、快方へ向かっていったことにも疑問に思われたことでしょう。でも、わたしの思いをここまで読んでくださって、少しでも心に響いた方、ぜひ、西田先生のもとへ相談に行ってみてください。

長々と書かせていただきました。少しでも多くの方の心が、ほんの少しでも軽くなれば…解決への一筋の光となれば幸いに存じます。

末筆となりましたが、西田先生との素晴らしい、かけがえのないご縁、支えてくださった皆々様に感謝を込めて。お読みいただきありがとうございました。

西田より

さて、5年ほど前から、私の整体院にはお子さまの来院が増えました。症状はそれぞれですが、そのほとんどが、体調不良により不登校になったが、医療機関へ通っても何の解決もされず、わらにもすがりたい気持ちで整体院を訪ねて来られます。

子どもは、自分で判断が出来ません。親や教師に言われるままに病院へ行き、医師の診断と治療を受けます。残念ながら、ほとんどの子どもが的外れな診断と対症療法(薬物治療)を施されるゆえ、症状を長引かせます。中には、却って悪化させる場合も少なくありません。その結果、生活に支障をきたし、遊びや勉強が出来なくなります。それは、成長期の子どもにとって大きな痛手です。

さらに問題なのは、子どもに「自分は病気である」あるいは「病弱である」という意識を根付かせてしまう恐れがあることです。この意識は、その子の後々の人生に、大きく影響を及ぼします。下手をすると、一生涯にわたり、医療に依存し続けることになる可能性も否めません。いずれにせよ、親や教師の無知や医療の盲信が、子どもの将来を大きく左右する恐れがあるのです。

事実を知らないばかりに、子どものためを思ってやったことが、とんでもないことにつながる可能性があることを、ぜひ知っていただきたいと思います。

そして、お子さまの体調不良には、様々な原因が絡み合うという事実をぜひ認識していただきたいと思います。身体的に申せば、骨格筋の慢性疲労と過緊張による脳幹機能の低下が主原因ですが(その事実さえ、医療従事者の大半は知りません)、精神的な原因も見逃せません。そこには、家庭環境や親御さんのあり方も大きく関わります。

何よりも大切なのは、治療ではなく、子どもの個性を尊重すること、子どもの力を信じることだと私は考えています。本当の意味でそれができるのは、親御さん以外にないのです。私たちの整体は、そのサポートをするに過ぎません。

今回の手記は、親御さん、特にお母さんのあり方がいかに大切かを改めて教えてくださいました。また、こちらから手記をお願いしたわけではなく、お母さんご自身から提出の申し出がありました。今年、仕事をする中で、最も嬉しかったことの一つです。

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病院へ通っても治らない、検査しても原因不明、誰に相談すればいいかわからない。
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