【寡黙の理由】
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昨夜は、久しぶりに帰省した次男、両親と食事。父子三代揃うが、あまり会話がない。
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「なんか喋りなさい」
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と、母はしきりにそう言う。会話がない男たちをじれったく思うようだ。
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でもいいのだ。一緒に時間を過ごすだけで。そこに、多くの言葉は要らない。
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以下、あくまでも、自説に過ぎないが…
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その昔、男は狩に出かけた。場合によっては、息を潜めて、何日も身を隠して獲物を待った。きっと、言葉を交わさずコミュニケーションしていたのだ。
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一方で女は、集落に残った。子どもを守るために、非力な女たちは力を合わせる必要があった。結束力を強めるために、女たちは活発に言葉を交わした……
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現代において、男は概して寡黙、女はおしゃべり。それは、その名残ではないか(もちろん例外はあるが)。
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いずれにせよ、私は言葉を発するのが苦手。それがいいとは思わないが、苦手なものは、仕方がない。
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許せ!母よ!
寡黙の理由
袖振り合うも多生の縁
