一所懸命

一燈を提げて暗夜を行く

【一所懸命】

整体施術は、一所懸命にやること。
初心者の頃から、それに徹するのが望ましい。

一所懸命とは「いま、ここ」に集中することだ。
整体修業の過程では、いろんなことを学び、いろんな訓練をする。
が、それはすべて、いま、ここのためである。

私たちは、邪念に塗れがちだ。
苦しむ人を救いたい、早くよくなって欲しい。
誰もが、そう思う。

しかし、他を変えることは、私たちにはできない。
自ら変わる、そのきっかけを与えるのが、せいぜいなのだ。
命の力を侮ってはいけない。

命の力を究めていく。
それが整体修業の肝要である。

基本は、人と人が直接触れ合うこと。
シンプルで、ダイレクト。

だから、器具も、機械も使わない。
電気も、材料も使わない。

掌で感じ、掌で伝える。
全身で感じ、全身で伝える。

心を込めて。
愛を込めて。

その繰り返し、積み重ね。
それによって、得られるものが、必ずある。
それが、基礎の力となる。

多くの者は、治せる技術、効率の良い方法を追い求める。
それは、決して悪いことではない。

しかし、一所懸命を忘れてはならない。
何のために追い求めるのか、新たに学ぶのか。
それは常に心得ておくべきだ。

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