【覚悟】
自然界では、動物、植物、昆虫、微生物、無機物が共生している。
それぞれに、個性がある。
それぞれに、役割がある。
めぐる季節。
日々変化する気候や天候。
時に訪れる猛威。
その中で生まれ、育ち、やがて枯れる。
支え合い、助け合いながら、命をつないでいく。
人間も、大自然の一員。
自然と共に生きる智恵が、昔は生活の中に根付いていた。
みんな、命が何たるかを知っていた。
人間の業の深さをも知っていた。
現代に生きる私たちは、そこからあまりに外れてしまった。
大切なことを忘れてしまった。
欲望のままに、自然を蹂躙し、破壊し、汚し続ける。
その報いを受け取っても、なお自然に抗い、遠ざかろうとする。
思索を深めることをせず、目先の利益、一時の快楽を求めて止まない。
あまりの愚かさに、怖ろしくなる。
しかし、あきらめたらおしまいだ。
身体は、私たちの最も身近にある自然である。
そこから命を考える。
大自然の一員であることを思い出す。
整体とは、そういうものだと私は考える。
治るとか、痛みがとれるというのは、過程であり、結果に過ぎない。
ことさら強調すべきことではないと、私は思う。
多くの人に受け入れられないことは、わかっている。
それでも、やる。
それが、一灯として一隅を照らす、私の覚悟である。

