【時空の超越とシンクロニシティ】
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昨日は、大学時代の同窓会に参加した。少し詳しく述べると、京都工芸繊維大学 工芸学部 意匠工芸学科 1980年入学生(当時の名称、通称:意匠’80)の同窓会である。卒業年が1984年なので、卒業以来、実に40年ぶりの同窓会である。
意匠工芸学科とは、わかりやすく申せば、デザイン学科である。理系の大学にあるデザイン学科というマイナーな存在だからか、志望するのは、真面目、かつ個性的な人間が多かったように思う。
40年の間に、個人的に会ったり、年賀状の写真で見たり、SNSで姿を見かける者もいたが、40年ぶりに再会した者が大半であった。あっと言う間のようで、長い長い40年間に、誰もが人生の大きな行事や出来事を経験してきたはずだ。
刻まれた年輪ゆえに、再会した瞬間は、お互いに「あなた、誰???」という面々もあった。おそらく街で会っても、わからないだろう。だが、少し話をすると、たちまち昔の感覚が蘇ってくる。
時空を超えるというのは、こういうことかも知れないと感じた。大病を患ったり、住まいや勤務地を転々としたり、それぞれに波瀾万丈だったと察する。社会の荒波に揉まれ、外見は変化しても、みんな本質は変わっていないと感じた。
青春時代、同じ学舎で、同じ時間を共に過ごした仲間は、自分にとって大切で愛しい宝物だと強く感じた。今回、開催にあたって骨を折ってくれた幹事夫妻を始めとする方々には、深く感謝する次第である。本当にありがとうございました。
なお、会場となったのは、祇園花見小路にある『中国料理 ぎをん桃庭(タオテイ)』さんである。築100年を超える町家を改装した建物は、極力当時の状態が保管されているそうである。文豪 谷崎潤一郎が出入りし、愛した空間で味わう中国料理は、絶品であった。
そう言えば、大学3年生の頃、企業実習(今でいうインターンシップ)でお世話になった大手ゼネコン設計部で、担当くださった方から課された課題が、谷崎潤一郎の『陰翳礼讃(いんえいらいさん)』の感想文提出であったことを思い出した。
日本建築と文化の奥深さに言及する作品であるが、その谷崎が愛した場所で大学の同窓会で開催されたことに、シンクロニシティを感じる。
私はデザインという仕事からは離れたが、心身の側面から、日本の文化を深く探究する道を迷わず、勇気を持って歩んで行こうと決意と覚悟を新たにした一日でもあった。
意匠’80、次に集まれるのはいつになるかわからないが、再会を心から楽しみにしている。

