【熊野の旅(2):熊野速玉大社/神倉神社・ゴトビキ岩】
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その後、熊野速玉大社を経て、神倉神社へ。ここの御神体である「ゴトビキ岩」を参拝するためには、538段の石段を登らねばならない。訪れる者を拒むような急勾配の石段を見て、私は怖気づいた。何とか上れたとしても、高所恐怖症の私は下りることができない……
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情けなくも「ひ、膝が……」と苦しい言い訳をしていると、神々の母と化した森 亜紀子は「なに眠たいこと言うとんねん。せっかく来たんや。ほら、行くで」とさっさと上って行く。仕方なくついて行ったが、大小様々な形状の自然石だけで作られた石段は、非常に上りにくい。急勾配の階段は見下ろすと、転げ落ちそうで、泣きそうになる光景。
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しかし、上るのも下りるのも、要した時間は10分強だったようだ。ここで得た教訓。人生など、瞬く間。様々に起こる大小の困難も、一つひとつ着実に、丁寧に踏みしめ、乗り越えて進めば、時間がかかっても、必ず目的地に辿り着くということ。
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遅れること数分。やっとの思いで下りたら、「どや。上ってよかったやろ」と、神々の母と化した森 亜紀子の姿が……
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その後、予定していた宿泊先へ。ここの名物は、海に面する岩壁をくり抜いて設置した洞窟温泉。波の音を間近に聴きながら浸かる温泉は、格別である。それにしても、岩三昧の一日であった。さて、これから早朝の海を眺めながら、温泉に浸かるとするか……
熊野の旅(2):熊野速玉大社/神倉神社・ゴトビキ岩
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