【熊野の旅(3):熊野那智大社/那智の滝、熊野本宮大社/大斎原】
ㅤ
今回の熊野の旅の主目的は、世界遺産となっている聖地、熊野三山を訪れることである。二日目は、前日に訪れた『熊野速玉大社』に引き続き、『熊野那智大社』と『熊野本宮大社』、そしてそれぞれの社(やしろ)の信仰対象である『那智の滝』と『大斎原(おおゆのはら)』を訪れた。
ㅤ
社の建造物はもちろん素晴らしいが、有無を言わさずに私たちを圧倒するのは“大自然”の存在や光景や力である。日本という国は、私たちを生かす大自然に対する畏敬の念と、感謝の意が源となって生まれた自然信仰が背骨となっている。それが様々な思想や生活様式となり、文化として昇華し、醸成されてきたことを、今回の旅で改めて実感した。
ㅤ
〜〜〜〜〜《追記》〜〜〜〜〜
ㅤ
以下、前日にいただいた熊野速玉大社のパンフレットから抜粋、引用。これを読んで、なぜ今回、熊野を訪れたのか、理解できたように思う。
* * * * *
ㅤ
私達の祖先は、いつの頃「神」を感じたのでしょう?大自然は、暖かい光と豊穣の恵みを与える生命の泉であるとともに、人間の生活を、また自然自身を破壊していく猛威も与えます。
大自然の恵みと脅威は、古代の人々の心に「恐れ」と気高く、聖なるものへの「畏れ」、「感謝」の念を生み出していきます。森羅万象の営みに、神の存在を確信した古代人の原初体験が、熊野信仰の原点であります。
熊野には、大自然が創り上げた人間を圧倒する神々の原風景とも言うべき場所が今なお残り、そのような人々を寄せ付けない崇高な場所「神倉山」に、まず熊野三所大神は、最初に降り立ちました。
〈中略〉
難行の果てにあるもの……それは迷わず人生の再出発を踏み出すための勇気と覚悟の加護であり、熊野速玉大社が「甦りの宮」と信仰されるゆえんです。
熊野は、生きる力をもう一度いただく遥かな「甦りの地」であり、「新たな出発の地」であります。






