子どもの自殺増加から思うこと

一燈を提げて暗夜を行く

【子どもの自殺増加から思うこと】

我が国における10代の子ども(小中高生)の死因第一位は、自殺だそうです。最近、その数が過去最高に達しているというニュースを耳にしました。ただでさえ少子化の傾向が止まらないのに、未来の社会を担う多くの子どもが自ら死を選ぶ社会現象は、民族の絶滅を予感させます。

何よりも、未来ある子どもたちが人生を存分に楽しむことなく、辛く、苦しく、暗い気持ちのまま自ら死を選ぶことは、本当に悲しいことです。胸が締め付けられる思いと同時に、何とかせねば!という強い気持ちを起こす人も多いのではないでしょうか。

最近、このことに関連して、周囲の様々な人たちから、リアルな体験や情報を頻繁に耳にします。そのごく一部をご紹介すると、

・高校生男子:友人の中で「死にたい」と悩む人がたくさんいて、相談されることが多い
・高校生と中学生の母親:子どもたちが通う学校では、1クラスに10名近くが常に休んでいる(不登校)が、それは決して珍しいことではない
・小学生女子:大人になることが怖く、不安で、泣いてしまう

子どもたちが「死にたい」と思ったり、自ら命を絶つ理由は様々だと思います。友人など人間関係の悩み、家族や家庭の問題、健康上の問題、学業不振、経済事情、孤独や寂しさ、将来への不安など、その子によって事情が異なるでしょうし、複合していることと思います。

それに対して、相談窓口を設けたり、カウンセリング要員を育成したり、精神科や心療内科受診を推奨するなど、様々な対策が講じられているようです。残念ながら、いずれも対処療法的措置であり(もちろんそれらが有効な場合もあります)、根本的に解決すべき問題は別にあると私は考えています。

なぜなら子どもにせよ大人にせよ、自ら死を選ぶ人に共通しているのは、希望を見失い、生きることに絶望していることだと思います。ではなぜ子どもたちが絶望するのかというと、現在の社会状況、さらに申せば私たち大人の生き方に原因があると私は考えています。

私の子育ての経験上、子どもは教えても学ばないが、真似はする。つまり、子どもは大人の写し鏡そのものと言ってよいのではないでしょうか。大人が暗い気持ちで日々を過ごしていたら、子どもも暗い気持ちになります。大人が希望を持たずに生きていたら、子どもも希望を見失います。

だから、子どもたちをどうにかするのではなく、まず私たち大人が真摯に自分に向き合い、自分の生き方を問うことが、最も必要だと私は考えています。自分に嘘をつかず、倫理観を持って、良心と信念を見失うことなく生きているかどうか。日々、歓喜と感謝で心を満たして暮らしているかどうか。

自らそれをせずして、子どもたちをどうにかしようとするのは、あまりに傲慢で乱暴ではないかと私は感じます。子どもたちを救いたいと真剣に願うなら、私たち大人が、悩みや苦労、困難や障壁は尽きねども、毎日を楽しく、希望を持って生きている姿を子どもたちに見せることが、今、本当に必要で大切だと私は思います。

整体読本「掌ひとつの革命」
無料でダウンロード
“心を使って人間という生命体を整える”、癒しの人間学「心整体法」の入門書。整体に興味がある方はもちろんのこと、生き方や働き方に迷いや悩みがある方に、ぜひお読みいただきたい整体読本です。もちろん、何をやっても治らない、頭痛、めまい、動悸、過呼吸、不眠、慢性疲労、自律神経失調症、起立性調節障害、不安障害、パニック発作、うつなど、原因不明の不快症状や心の病で苦しんでおり、わらにもすがりたい気持ちで、改善の道を探しておられる方にも、きっとお役に立てる内容だと思います。
一燈を提げて暗夜を行く
シェアする
西田 聡をフォローする
掌ひとつの革命
タイトルとURLをコピーしました