【命を守る行動を】
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私は、マスメディアが何をどのように伝えているかを知るために、ごくたまにテレビを観る。コロナ関連の放映時、政治家や都道府県知事などがよく口にし、かつニュースや特集などでも頻出するスローガンがある。それが冒頭にあげた「命を守る行動を」というフレーズである。
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私は、このスローガンが虫唾が走るほど大嫌いである。思わずテレビを破壊したくなるような、激しい怒りすら感じる。極めて狡猾で、欺瞞に満ちたいやらしいこのフレーズ、考えた人間は大天才ではないか。そしてこのフレーズに乗せられる人間は、大馬鹿である。
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さて、昨夜、近所にある、お気に入りの小さなイタリアンレストランで食事をした。ここのオーナーシェフは、本当に美味しいイタリア料理を、気軽に楽しんでもらいたいという一心で、自営をされている。料理の味はもちろん、誠実で情熱的な人柄に惹かれるファンも多い(もちろん私もその一人である)。
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現在は緊急事態宣言下、夜は予約のある時のみ営業。もちろんアルコールの提供はせず、20時には閉店する。厳しい状況ながらも、何とか頑張り続けておられる姿には、頭が下がる思いである。彼が頑張れるのは、先に述べた純粋な気持ちがあるからこそだろう。
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しかし、彼に聞くところによると、営業自粛要請に伴い国が約束した補償金は、未払いの場合が非常に多いようである(彼の場合、2月に申請したものすら未払いらしい)。そもそも根拠のない飲食店の営業自粛要請に加え、対応が遅れるなど言語道断であり、全く話にならない。
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そのような暴挙を働きながら、平然と「命を守る行動を」と口にする政治家や都道府県知事たちの厚顔無恥ぶりは、人としての心を完全に喪失しているとしか思えない。このような人間が要職にとどまり続けるこの社会の異常ぶりは、一線をとっくに超えている。
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そのおかげで、創意と工夫、誠意と情熱をもって商いを営み、人々に愛され続けてきた小さな飲食店がじわじわと廃業へと追い込まれていく。非常に心が痛むと同時に、今後、その影響が多くの業種や分野に及んでいくことを強く懸念する。そして、それと並行して、我々国民の自由がどんどん奪われていくことに、恐怖心すら覚える。
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しかし、このような異常な社会を肯定し、支え続けているのは、私たち自身だということを忘れてはならない。本当の意味で命を守る行動とはどういうことなのか、一人ひとりによく考えて欲しい。そして、私たちの手でこの馬鹿げた騒動に終止符を打ちたいと、改めて強く思った次第である。
命を守る行動を
一燈を提げて暗夜を行く
