【整体と武術と】
少なくとも私たちの整体のルーツは、武術であると思う。
いずれもが先達が命がけで発見し、練り、磨き、護って来た、日本が世界に誇る、珠玉の伝統芸能である。伝承をしつつ、さらに練り、磨き上げ、次の世代へとつないでいく。それが、私の役割であり、使命だと考えている。
私の本職は、整体師(手技療法家)である。触れることにより、人が本来持つ力を最大限に発動させる。それをどこまでも究めていく。
一生涯、この道から外れることはないだろう。なぜなら、この道を歩むことが、自分にとって最高に幸せだからである。
手技のセミナーや講座に参加するのは、とても有意義だ。映像を観たり、書籍を読んで得られる情報も、とても役に立つ。
しかし、目下、私の最高の修練の場かつ情報源は、整体施術の現場と、週に2回の武術稽古である。
武術稽古を通じて得られる気付き。それを整体の手技に応用してみて、結果を確かめる。
その積み重ねで、自分の中に身体知が宿る。それを言語化し、人に伝える。
再現性があるか、どうか。それを確認しつつ、日々、施術と稽古を繰り返す。
なんと贅沢で、幸せな毎日なのだろうか。
このような自然に囲まれ、人知れずひっそりとたたずむ道場。週に2回、早朝にここへ訪れ、稽古することは、ただ修練のためというだけでなく、私にとっては、癒しでもあるのだ。

