【師資相承】
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昨日、愛弟子である奥西 恭子先生が、フランス〜トルコへ、約二週間の研修旅行へ旅立った。日常とは全く異なる土地や環境に身を置き、自分を見つめ直し、自分のあり方や生き方を探る一助にしたいとの意向であった。
フランスでは、ネットを通じて出会い、セッションを受け、大きな影響を受けた人物とご一緒し、トルコでは、私が信頼する友人である木戸 章子さんが企画された「人類の起源をたどり『もうひとりの自分』に出逢う旅(コメント欄に詳細リンク添付)」に参加させていただくようである。
恭子先生とは、昨年7月に初対面した。その後、10月から『心整体法・起業講座』の履修を開始し、その直後に、講座以外に週に数回、道場へ通い、私の施術現場を見学したり、私の日常の姿や行動、整体道場の舞台裏を見ながら、自主的に学ぶ道を彼女は志願し、選んだ。
「即断即決」それが彼女の大きな特徴であり、強みであることを私は肌で感じてきた。直感で何かを探りあて、積極果敢に行動を起こし、全身全霊でぶつかり、体感を通じて学び、成長につなげていく逞しさを彼女は備えている。今回の旅も、即断即決だったのではないかと思う。
そんな彼女だが、今回の旅は大きな楽しみであり、期待が膨らむ一方で、果たして自分が変われるのか不安もあるという、複雑な心境を抱いていたようだ。私は「決断をした時点で、既に大きく変化(成長)している」と伝えた。
旅立ちの前日も道場へ来ていた。その時に耳にしたのが、「今回の旅費は全て、整体のセッション(施術)でいただいたお金を貯めて充当した」ということである。彼女は、自分のためにそうしたとのことであったが、私はそれを聞いて、心から嬉しく思った。今回の旅を通じて、間違いなく彼女は大きく成長することを確信したからだ。
「考えてみれば……」彼女は言葉を継いだ。「昨年の今頃には考えられなかったようなことが、今はできている」と。整体のセッションで対価を得ること、家族を残して二週間も海外旅行をすることなどが、その代表格だそうだ。
ご存知の方もいるだろうが、彼女は看護師の仕事を続けながら、家事と12人の子育てをこなし続けてきた。その努力や苦労が並大抵ではないことは容易に想像できるが、その中で「自分の人生、このままでいいのか」という気持ちが湧き上がり、不安や葛藤を抱え、深く落ち込むことも多々あったようだ。
そんな彼女と、現代という大きな時代の変わり目に、ごく近い関係で整体の道を共に歩めることを心から嬉しく、そして心強く思う。一昨日、定期購読誌である『致知』の最新号が届いたが、奇しくも特集テーマが「師資相承」であった。以下、解説文の一節を引用転載する。
“師資相承とは、師から弟子へと道を次代に伝えていくこと、と広辞苑にある。分野を問わない。あらゆる学問・道・文化・伝統は、師弟の相承によって伝えられてきた。人類の歴史は師資相承の歴史といっても過言ではない。”
ご存知の通り、現代は「地の時代」から「風の時代」へという大きな転換期にある。そもそも「風」とはつかみどころのない存在であり、特に移行期は不安定である。一方で、社会は矛盾と理不尽さを増大させ、異常を極めつつあり、支配者は超管理・監視社会を目指す動きを強めていると思われる。
つまり、希望ある未来か、絶望的な未来か、我々は大きな分岐点にいると考えている。流れをつくるのは、英雄でも救世主でもない。私たち一人ひとりの考え方、実践行動が流れをつくるのである。それゆえに、自分を拠り所にする(=自由、自分に由ること)ことがとても重要である。
そのような状況下、日本人が本来備える特質であり、生活文化の基盤となる思想である「無為自然」を思い出し、それを生活実践と社会貢献に生かす道として、整体を師資相承していきたいと強く考えている。
……という難しいことはさておき、恭子ちゃん、今回の旅を思う存分楽しんできてください。元気な姿で帰国して再会できること、そして土産話を心から楽しみにしています^-^

彼女はとにかく勉強熱心で、しかも勘がいい。そして、掌がやさしい。道場において、私がお客さまを相手に施術する姿を見ながら、ラクにリラックスして施術ができるよう、自分の体勢や施術方法を常に工夫しているようです。

