【本ものの道】
新たな拠点で活動を開始するにあたり、一つでいいから記念になる備品を導入したいと考えた。選ぶにあたっては、お客さまに喜んでいただけて、かつ私自身の勇気と力になるものがいいと思った。
そこで思いついたのが、この椅子(スツール)である。これは、大切な友人である保坂 浩輝 (Kohki Hosaka) さんのお店で扱っておられる桐製の椅子である。5年以上前になると思うが、初めて座った時に、たいへん感動した憧れの椅子である。
保坂さんに連絡したところ、即座に段取りいただき、幸運にも在庫があったものを送っていただき、定休日の昨日に到着した。移転作業は概ね先月末に完了し、先週から活動を開始したが、この椅子導入をもって、本日からいよいよ本格稼働となる。
この椅子の素晴らしさは、座ればわかる。温かく、柔らかく、何時間でも座っていたくなるのである。堅牢そのものであるのに、驚くほど軽いのである。世代を超えて使い続けられる、まさに“本物”である。
保坂さんは、常に「宝は足元にある」「本物との出逢いが人生を変える」「本物は人を幸せにする」とおっしゃり、人類の宝物ともいえる日本伝統技術を駆使した本物の逸品を発掘、紹介をされ続けているが、この椅子はその代表格の一つである。
以下、私の好きな詩人、坂村真民先生の詩をご紹介したい。
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本ものの道
この道はあきることはない —— あきる道は本ものではない。この仕事はあきることはない —— あきる仕事は本ものではない。あきない道だから、あきない仕事だから、いつも新しく、いつも生き生きしている。
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本ものの道を歩み続けられるよう、技術と知識と人間性の練磨に、よりいっそう精進する所存である。保坂さん、このたびは本当にありがとうございました。
本ものの道
一燈を提げて暗夜を行く
