【師の導き】
昨日、初めての方からお電話をいただいた。
聞くと、亡き整体の師である村松幸彦先生のことをよく知っておられる方だった。
重篤な症状で苦しんでいる知人を、ぜひ村松先生にみてもらいたいと思ったが、すでにお亡くなりになっている。
せめて近くにいるお弟子さんを紹介しようと思い、私にご連絡をくださったのだ。
お話をしていて気付いたのだが、お電話をくださったその方、実は初めてではなかった。
一度、お会いしたことがある。
村松先生とともに、その方のお店へお邪魔したことがあるのだ。
それを思い出して告げると「あーっ、あの背のお高い方ですね!」と思い出してくださった。
2009年、もう6年も前のことだ。
それにもかかわらず、村松先生と私のことを覚えていてくださった。
「苦しさのあまり深刻に落ち込んでるその人に、村松先生なら“大丈夫だよ~”と笑って言ってくださるんじゃないかと思ってね…」
電話口で、そうおっしゃってくださった。
当時、私は、転職、独立開業して二年目。
経営がまったく伸びず、先がまったく見えず、苦しくて、苦しくて、仕方がない時期だった。
しかし私は、この道を歩む以外、考えもしなかった。
それは、村松先生がいたからだ。
一緒にこの素晴らしい道を歩もう!と言ってくださる先生の言葉、実践、行動。
嘘偽りのない誠の心を信じて疑うことは、微塵もなかった。
この世を去って、いまなお導いてくださる師の存在はあまりに大きい。
電話を切ったあと、師はそばに来てくださり、かつていつもそうしてくださったように、「大丈夫、大丈夫」と穏やかに笑いながら、かたく手を握り、肩をポンポンと叩いてくださっているようだった。
ありがくて、泣けてきた。
お電話をくださったその方に、心から感謝する次第である。

