いま問われていること

一燈を提げて暗夜を行く

【いま問われていること】

先にご紹介した『ごぼうの党』党首である奥野 卓志さんのメッセージを読んで感じたことを書きます。本稿の冒頭にて、メッセージをご紹介くださった杉山 ひとしさんに、改めてお礼申し上げたいと思います。

さて、現代社会に生きる私たちは、崖っぷちに向けてゆっくりゆっくりと、行進しているように感じます。鎖に繋がれた奴隷のごとく、ご主人様(=権力者、支配者)が命令するがままに、群れをなして歩み続けているように感じてならないのです。私が考える崖っぷちとは、デジタル奴隷社会(=超監視社会)の現実化であり、文明の崩壊です。

奥野さんが伝えておられる内容をご存知の方、もしくは現代社会が異常で危険極まりない状況であることを察知しておられる方は、決して少なくないと思います。しかし、鎖を断ち切り、群れを離れ、違う道を歩む者は、ごくわずかしか存在しません。

方針や主張の内容は異なれど、現代社会の在り方に疑問をもち、変化を起こそうと大きな声をあげ、行動する人たちもいます。例えば、神谷 宗幣さんや山本 太郎さんたちもそうでしょう。立花 孝志さんもそうかも知れません。それぞれ説得力があり、人の心を打つ力がある、たのもしい人たちです。素晴らしいと思います。

しかし大半の人は「素晴らしい!」「共感する!」と言うばかり。SNSでシェアしたり、彼らの活動を応援して満足するのがせいぜいです。場合によっては、言説をめぐり批判や非難の応酬をします。いずれにせよ鎖につながれたままです。お行儀よく群れをなして、崖っぷちに向けて行進を進めます。だから結局は、何も変わらない。

例えば、選挙前の参政党街頭演説には数千名の人が集まり、そのほとんどがノーマスクだったと伝えられています。しかしその大半は、帰り道にはマスクをつけるでしょう。もしかしたらその日くらいは外して電車に乗るかもしれませんが、翌日はしっかりマスクをつけて会社へ向かい、仕事する。そういうことです。

そもそも現代社会における仕事の大半は、実業界であれ、産業界であれ、政界であれ、ご主人様の手の内で成立しているものばかりです。そこに属している限りは、ご主人様の手先として働くことに他なりません。安全であり、最低限生きていく糧は与えられるので、誰もそこから離れたがりません。

そういう人たちに限って「じゃあ、どうすればいいんですか」「代案は」と聞いてくる。自分のことなんだから、自分で考えなさいと私は言いたい。知識は、活用して、行動してこそ意味があります。鎖を断ち切るとは?群れを離れるとは?別の道を歩むとは?……自分の頭で考えて、自分で決めて、自分で行動すればいいじゃないですか。

救世主や英雄の出現を求めても、何も変わりません。むしろそういった存在は、分断統治の道具として、ご主人様に巧みに利用される危険すらあると私は思います。だから、誰かや何かに頼らず「個であること」、そして「個である自分を信じること」。それが今、とても重要だと思います。

いろんな方法、いろんな道があると思います。この記事をご紹介くださった杉山 ひとしさんは、まさに行動を起こし続けておられる、数少ない方だと思います。そうやって行動を起こす人たちが、ゆるやかにつながり、お互いを尊重し、助け合い、支え合うこと。そこにしか、希望ある未来へつながる道はないと私は考えています。

鎖を断ち切り、群れを離れ、独自の道を歩み始める。その最初の一人になる勇気があるか、どうか。そんな勇気ある大人が一人でも増えるか、どうか。革命を期待するのではなく、「一人革命」を起こせるかどうか。デジタル奴隷社会を目指し、文明崩壊へと邁進するのか、それとも人間らしく生きる社会を取り戻すのか、いま一人ひとりに問われていると私は思います。

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