「職人魂の根底にあるもの」
一昨日、「生活の中に息づく“和の心”を学ぶ勉強会」を開催しました。
平日の暑い中、ご参加くださったみなさま、たいへんありがとうございました。
何より、遠く山梨よりたくさんの素晴らしい品物を携え、真心と情熱をもって講義をしてくださった保坂さん、本当にありがとうございました。
「日本の良さを見直す、取り戻す」
これは、私が整体の仕事を開始して以来の一貫した想いです。
いや、この想いを貫きたいがために、整体の仕事を選んだといってもいいでしょう。
保坂さんとのご縁は、その想いの共鳴の中でいただいたものです。
ちょうど一年前に出逢い、保坂さんのお話にぐいぐい引き込まれ、すっかり意気投合しました。
いつか、京都で保坂さんに講演をしていただきたい。
一年かかってしまいましたが、やっとその願いが実現しました。
日本の伝統技術や精神文化の粋、職人魂の結晶とも言うべき、素晴らしい逸品の数々。
たとえば、輪島塗のお椀は、約120もの工程を経て作られるそうです。
なぜ、かくも膨大な手間暇をかけて作るのか。
その答えは、このお椀の次のような特長を知れば、自ずとわかると思います。
– 自然素材だけで作られているから、安心、安全。
– 熱いものにも、冷たいものにも使える。
– 口当たり、手触りが何ともいえずやさしい。
– 使い込めば使い込むほどに、色艶が絶妙に美しくなる。
– たいへん丈夫だが、欠けたり割れたりしても、完全に修理が可能。
– 塗が剥げても、これまた完全に修復が可能。
– 大切にすれば、何代にもわたって使い続けることができる。
突き詰めて申せば、職人魂の根底にあるのは、愛と感謝と思いやりの心ではないでしょうか。
自然、社会、動植物、ご先祖様、同じ時代に生きる人たち、これから生まれてくる者たち、そして自分のいのち。
これらに対する、深く大きな愛、感謝、思いやりの心。
それが、もの作りに対する徹底した取り組みとなり、品物として具現化する。
私は、そのように感じます。
本物には、その心が宿るのだと思います。
そして、心は物を通して伝播する。
それが生活習慣となり、生き方を整え、よりよい社会を築く基盤となる。
私は、そのことを保坂さんから学ばせていただきました。
私も、整体師という一職人です。
伝統技術を守る職人さんたちに恥ずかしくないよう、改めて自分の身を正そうと気持ちを引き締めました。
一昨日は、改めて保坂さんとのご縁に心から感謝をいたしました。
現代は、先の見えない混迷の時代です。
社会には、嘘や偽物が横行し、大半の人たちはそれに群がっています。
だからこそ、私たちは必要必然の出逢いをした。
まことに勝手ながら、私は、そのように思っております。
保坂さん、本当にありがとうございました。
どうかこれからも、よろしくお願い申し上げます。

