【自分の人生は自分が創る】
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若い頃は、大きな企業に所属し、規模の大きな仕事をしたいと思っていた。男らしいし、給料もいいだろうし、いい生活ができるとも考えていたからだ。それを実現したものの、30代半ばを過ぎた頃から、そんな働き方に疑問を抱くようになった。終わりのない戦いをしているような毎日が辛く、虚しくなってきたのだ。
その結果「職人になりたい」と願うようになった。手に職をつけ、知識を広め、深め、常に自分の技と心を錬磨し、生涯にわたって道を極めていく職人として生きたい。一つのことに、全身全霊を傾けたい。規模は小さくていい。目の前の人に心から喜んでもらえる、そんな働き方がしたいと切望するようになった。
しかし、自分には特別な才能はなく、身につけた技能もない。好きなことや得意なこともなく、自分が何者であるのかもわからないまま、いつの間にか大人になっていた。サラリーマンとしてそこそこの給料をもらい、そこそこの生活はできるが、会社の看板と組織の加護がないと何の役にも立たない自分に気付いた。
そんな自分が情けなく、自己嫌悪と自己否定に囚われ、心を病んだ。40歳を過ぎた頃には、生きる希望を見失い、人生に絶望し、「消えたい、死にたい」と思い詰めながら、毎日を過ごしていた。かといってそこから抜け出すこともできず、時間がどんどん過ぎ、命をすり減らす日々に焦り、もがき、苦しんでいた。
そんな時に出会ったのが、それまで考えもしなかった「整体」という道であった。意を決して飛び込んだ、二日間で50万円の整体技術セミナーが、人生を大きく変えた。周囲の猛反対や嘲笑をものともせず、24年間勤務した会社を辞めて、未知未経験の分野で独立自営する道を歩み始めた。
それがよかったのか、そうでなかったのか。それを決めるのは、自分自身である。人生は全て自分次第であるという、人間存在の“真理”を身をもって経験することができたのが、この上なく大きな収穫であることは間違いない。そして、一人でも多くの人に、その真理を体得して欲しくて、整体塾を主宰している。
研修生諸君は、それぞれが強い想いと高い志、夢と希望を持って、私のもとへ集い、真剣に学んでくれている。本当にありがたいことであり、心から感謝している。だが、私にできるのは登り口へ誘うことだけだ。あとは、自分の足で登り続けるしかない。常に寄り添い、見守ってはいるが、真理を体現するかどうかは自分次第である。
真理に近づくために、推奨本をサブテキストとしてお渡ししている。そのうちの一冊が『原因と結果の法則』だが、近々、この本の早朝読書会を開始する予定である。コメント欄に読書グループへの案内を添付しておく。一般の方も参加できるので、ご関心のある方はお気軽に覗いていただければと思う。


