手に職をつけたい

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【手に職をつけたい】

「手に職をつけたいんです」

1ヶ月ほど前のこと。整体のセッション(施術)を受けに来られたお客さまの一人(女性)から相談を受けた。その方は、DTP(=Desktop Publishing)オペレーターとして印刷会社に勤務されている。10年以上の経験を積んでいるので、高い技能をお持ちであり、すでに「手に職をつけている」状態と言える。

それにも関わらず、なぜ冒頭のような相談をしたのか。

私もかつて印刷会社に勤務していたのでわかるのだが、DTPオペレーターは、非常に厳しい仕事である。一日中、パソコン画面に向かっているので、慢性的に目の疲れや首・肩のこりを抱え、ひどい頭痛に悩まされることも多いそうだ。何よりも小さな誤字脱字が印刷事故につながるので、気が休まることがないらしい。

職場の人間関係が良好なので、厳しい仕事も何とか続けて来られたが、将来的に続けていく気持ちになれず、「新たに手に職をつけたい」、自分の身一つで人様のお役に立ち、喜んでいただける仕事がしたいと考えるようになったそうである。

彼女は、約5年前に、私が主宰した整体合宿セミナーにご参加いただいたことがあり、それがとても楽しかったことを思い出したそうである。十分に話し合った結果、今月初旬に開講した『心整体法・入門講座』の集中講座を受講くださることになって。

「整体の勉強をすること、施術をすることがとても楽しい」

と彼女は言う。整体が生活の糧を得る仕事になるかどうかは、彼女次第であるが、現在の勤務先において、心身の痛みや不調を抱えている人が膨大に存在することを実感していることもあり、彼女なりに手応えと可能性を感じているようである。何よりも、楽しみながら取り組むことが、必ず大きな力になると思う。

「手に職をつけたい」————かつて私も強く願ったことであり、同様の人は少なくないと思う。技能を習得したり、資格を取得することも必要だが、自分が心から信じることができる仕事かどうか、心から楽しむことができる仕事かどうか。それが極めて重要だと考えている。彼女を心から応援したい。

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