【海 その愛】
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先日投稿した通り、田方 千尋さんによる「声診断」を受けた結果、加山雄三さんの曲を歌うことにより、私の備える資質が覚醒し、才能が磨かれ、魅力が増すと告げられた。この『海 その愛』という曲、サビの部分はよく耳にしていたが、歌ったことはなかったし、歌詞も全く知らなかった。
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今回、この曲を初めて歌った時、なぜか涙が溢れて止まらなくなった。おそらく、自分の経験を重ね合わせてしまったからであろうと思う。
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15年前、私が会社勤務を辞めて整体師に転身し起業すると家族、上司や同僚など周囲の人間に告げた時、全員が猛反対するか、「とうとう狂った」「無理に決まってる」と嘲笑するか、そのどちらかだった。そして「せめて定年まで待ったら」とか「悪いこと言わんからやめとき」と……
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私は本気だったし、必死だった。生まれて初めて「命をかけたいと思う仕事」、「これぞ天命と思えるもの」に出会えたからだ。そして、この機を逃したら一生後悔すると感じていたからだ。
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会社勤務は、身分が保証されてるし、収入も安定している。よほどのヘマをしない限り、会社から放り出されることもない。人や社会に必要とされる仕事をしている自覚もあったし、それなりのやりがいも感じていた。
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しかし、これ以上、本当の自分を誤魔化すことはできなかった。自分の人生を他人の手に委ねてしまうことと、大量消費と大量生産を前提とする経済活動に加担し続けることに、魂が悲鳴をあげていたのだ。
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そして、日本人の健康観を根底から覆し、日本人が長い時間をかけて培ってきた宝物を再発掘し、誰もが幸せに生きる社会を目指すという師匠のビジョンに、心の底から共鳴共感したからである。
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それを説明しても誰からも理解されなかった。「何をバカなことを…」「綺麗事でお金は稼げない」「だまされてるんだよ」と返されるのがオチだった。そのような中、たった一人、私の亡き母だけが「ようわからんけど、あんたがそこまで言うなら、私だけは応援するわ」と言ってくれたのである。
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彼女が、私の言う内容を理解していたとは思えない。ただ母親として、言い出したら聞かない息子と理解してただろうし、息子の生き辛さと必死さを肌で感じていたのであろう。その母の一言が突破口となり、私は前へ進むことができた。
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しかし、本当の大変さは、起業してからだった。思うような収入が全く得られず、借金を重ね、なんとか家族を養い、生き抜いたものの、常に恐れと不安に苛まれ続け、針の筵に寝るような毎日だった。
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「血の小便を出す」というが、本当に苦しむと血尿が出ることを生まれて初めて経験した。そんな情けない私を信じて、ずっと支え続けてくれたのが、亡き母と、現在の連れ合いである森 亜紀子なのである。
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この『海 その愛』という曲は、そんな自分の経験を重ね合わせてしまうのである。そして、限りない感謝の気持ちと大きな希望を持って、前途多難なこの道を歩むことができるのである。
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人は一人では生きていけない。特に男は弱い生き物であり、母性や女性性に支えられてこそ、強く生きられるのではないか。「海に抱かれて、男ならば、たとえ破れても、燃える夢をもとう」……海とは、母性であり、女性性であり、それを備える具体的な存在である。
海 その愛
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