これ、合氣道師範である佐々木の将人(ささきのまさんど、故人)師の言葉だそうです。私が整体の仕事で最も伝えたいことそのものであり、それゆえ私は“治さない整体師”を名乗り、名刺の肩書きにもそのように記載しています。
いかなる病(痛み、不調、症状)も「結果」です。結果には必ず「原因」があります。原因のほとんどは自分自身が創っています。私たち整体師は、原因を探り、断つお手伝いをするのが仕事と考えています。そして「治る」のは本人の生命力による以外にありません。
現代日本において、このことが理解できる人は圧倒的少数でしょう。おそらく全人口の0.1%にも満たないのではないでしょうか。だから日本の国民医療費はどんどん高騰する一方です。医療は軍事と並んで、世界経済を回す主要産業であり、搾取集金システムだからです。
3年間の世界的騒動で、このことに気付く人は増えたと思います。しかし、医療産業は従事者や被雇用者も膨大に存在するから、もはや止めることが出来ない。業界の矛盾や異常を感じても、大半の人は生活の糧を得るために、そこを離れることができないからです。
「艱難汝を玉にす(かんなんなんじをたまにす)」という言葉があります。病に限らず、人生における難しいこと、辛いこと、苦しいことは、人間性を磨き、己を成長させる糧だと思います。自分自身の経験からも、本当にそう思います。
私が自分の整体塾を“成長を求める大人の学び舎”としているのも、そこに真意があります。敢えて「脱サラ×整体×起業」という面倒で難しいことに挑戦し、自分を大きく成長させること。矛盾するようですが、そこに真の「生きる喜び」があると考えています。