【私の道】
毎朝、私の店の前で、保母さんに連れられた散歩中の保育園児たちが立ち止まる
店頭のタヌキが、気になるらしい。
みんな、2歳前後だろう。
身長は、このタヌキとほとんど同じだ。
思わずタヌキに抱きつく子。
やさしく頭を撫でる子。
おそるおそる手を伸ばす子。
遠巻きに眺めている子。
反応はそれぞれだが、どの子も、本当に可愛い。
彼ら彼女らの汚れのない瞳と表情と佇まいには、とても癒される思いがする。
そして、ふと思う。
自分は、この子たちのために、何ができるかと。
この子たちが成人する頃、いったい社会はどうなっているのだろう。
間違いなくやって来るのは、超高齢化社会である。
老人が増加し、若者や子どもの数が激減する、世界でも例のない未曾有の超高齢化社会は、予想もしない事態となるだろう。
この子たちは、間違いなくそんな時代に大人になっていくのである。
どんな時代になろうと、この子たちが希望を持って、幸せに生きていくために、今、自分が出来ること。
さらに、その次の世代へ、そのまた次の世代へと、命をつないでいくために、必要なこと。
その具体的実践こそが、整体修行だと私は考えている。
命に向き合う。
命に触れる。
命と対話する。
結果や規模や効率を求めず、ただ、いま、この時に、全身全霊をもって没頭する。
それを通して、真実を知り、真理を学び、己の身体を練り、感覚を磨き、心を育んでいく。
私は、そんな整体修行を提案したい。
時代遅れ。
非効率。
きれいごと。
何と言われようと、構わない。
私は、私の道を行く。

