私たち整体師やセラピストは、常に真の癒しを追究しています。
真の癒しとは何か。
どうすれば、そこに至れるのか。
その大きなヒント(もしくは正解)が書かれた本があります。
以前にもご紹介した、長尾 弘先生の「真理を求める愚か者の独り言」です。
以下、その一文を抜粋し、ご紹介いたします。
私の生活実践は完全に自分を捨てて(不惜身命)、己を忘れて他を利する(忘己利他)を理想としてきました。この世の肉体の五感煩悩におおわれ、自己保存、自我我欲にとらわれ、地位、名誉、名声、財産、金銭の追究に明け暮れる方々にとっては、まことに愚かな、哀れな生活実践だと思います。この生活実践を通してこそ、煩悩の炎が消え去った心の状態を味わうことができます。涅槃寂静の心境かもしれません。涅槃はどれだけの知識を得ても、座しても、悟れるものではなく、生活実践の中に悟るものだと思います。しかし、第三者に強要はしません。それは言うに易く、行なうにはあまりにも難しいからです。また、弟子、後継者は敢えて望みません。それは自然にまかせます。
心にしみます。
本当に、おっしゃる通りだと思います。
どちらが愚かかは、わかりません。
でも、愚かと言われようが、哀れと言われようが、私は長尾先生のような生き方を目指します(同じことはできませんが)。
なぜなら、その中にしか、真の癒しは存在しないと感じるからです。
今日も生かせていただき、ありがとうございます。