「感染」の定義

一燈を提げて暗夜を行く

【「感染」の定義】
 
会社員時代、提案書、企画書、報告書、上申書、稟議書、契約書、覚書、始末書など、数限りない文書を作成した。その際に、厳しく指導されたり、自分自身で注意をしていたのは、言葉の定義である。
 
ビジネスにおいては、“曖昧さ”を出来るだけ排除することが求められる(時に、故意に曖昧にすることもあるが)。なので、カタチに残る文書作成の際に、言葉の意味や定義を明確にするのは、ビジネスの基本中の基本だった。
 
さて、昨今、日本中(世界中)が大騒ぎをしている新型コロナウィルス。テレビや新聞で「感染」という言葉が頻出するが、政治家、新聞記者、番組編集者、アナウンサーたちは、感染という言葉をどう定義した上で用いているのだろうか。
 
ウィルスに関しては、「感染」とはウィルスが細胞に侵入することであり、検査で粘膜や唾液の中に発見されても、それはあくまでも感染の可能性でしかない。なので、感染者ではなく、検査結果陽性者が正確な表現ではないだろうか。また、感染したからといって、必ずしも発症するわけではない。
 
にも関わらず、マスコミは「感染」の定義を曖昧にしたまま、殊更大げさに取り上げているように見える。私はそこに、先にあげた職業人たちの意識の低さ、良識の欠如を嘆かずにはおれない。

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