平和は自分の心から

一燈を提げて暗夜を行く

【平和は自分の心から】

心―――私はそれを、heartとmindに分けている。

heartは、感情、心情、気持ちなどを指す。
人間だけでなく、動物も持っている心であり、自然に根差したものと考える。

mindは、意思、思考、知性などを指す。動物も持っているが、人間だけが、このmindを異常に肥大させていると考える。だから、私たちは自然に背き、抗い、必要以上に汚すようようになってしまったのだ。

心は、強い力を持つ。感情も、思考も、エネルギーだからである。

だから私たち人間は、自分の心がどういう状態なのか、注意深く観察し、点検しなければならないと思う。そして、いま、特にそれが強く求められていると感じる。

こんな絵本を手に入れた。イラクの子どもたちが描いた絵に、谷川俊太郎さんが詩をつけておられる。

谷川さんが記しておられる一文に、強く共感する。とうか、まったく同感だ。いま一度、自分の心を御するために、引用転載をさせていただく。

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こころを平和にする
谷川俊太郎

 理由もなく、戦争をするのはいいことだ、どんどん戦争をしようと考えている人はいないと思う。でも、正しい理由があれば戦争をしてもいいと考えている人は多い。相手をやっつけなければ、こっちがやっつけられてしまうから、したくないけど戦争をしているというわけだ。ぼくら人間はおおむかしからそうやって戦争をしてきた。戦争はいやだ、戦争はしたくないと思いながら。

 どうしてだろう?それは人のこころのなかに、平和がないからだとぼくは思う。平和をじぶんのそとにつくるものだと考えると、平和をめざして戦争をするということにもなる。じぶんのこころを平和にするのはむずかしい。でも、まず始めにこう考えてみたらどうだろう?戦争はじぶんのこころからはじまると。戦争をひとのせいにしないで、じぶんのせいだと考えてみる。

 ひとをにくんだり、さべつしたり、むりに言うことをきかせようとしたり、じぶんのこころに戦争につながるそういう気もちがないかどうか。じぶんの気もちと戦争はかんけいないと考えるかもしれないが、それでは戦争はなくならない。

 まずじぶんのこころのなかで戦争をなくすこと、ぼくはそこから始めたいと思う。

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