【水の如き心身】
史上最強の剣術家とされる、宮本武蔵。
60余の真剣勝負を勝ち抜いた強さの極意は「水」にあると、その著書「五輪書」に記されていると言う。
「水」とは、「ゆるみ」だと説く高岡英夫先生。
実は、私が整体の道へ歩みを進めたのは、高岡先生の影響が非常に大きい。
現在使う手技も、先生の教えがベースにある。
武蔵が生きた時代と、現代とはさまざま事情が異なる。
しかし、人が持つ可能性を究め、最高のパフォーマンス発揮を求める望みは変わらない。
私は、整体という手段を使い、その探究の道を歩み続ける。
奇しくも、今月の整体法講座のテーマは「循環器・消化器・その他」である。
真の強さは、即健康へとつながる。
強さの極意は、水である。
水の如き心身を養うべく、何をするか。
整体的考察や実証を基盤に、偉大なる剣聖の遺した知恵も拝借しつつ、解説をしたい。
本稿の締めくくりに、武蔵が記したとされる極意のひとつをご紹介する。
「心を広く直にして、きつくひっぱらず、少しもたるまず、心のかたよらぬやうに、心をまん中におきて、心を静かにゆるがせて、其ゆるぎのせつなも、ゆるぎやまぬように、能々吟味すべし」

