治療家という呼称

仕事について

私は、整体師である。
しかし、治療家とは名乗らない。

なぜなら、治療はしないからである。
治療は、必ず患者を必要とする。
患者の存在を前提とした仕事は、したくないのだ。
変なこだわりだと思われるだろうが。

それと、もうひとつ理由がある。
私ごとき未熟者が、治療家を名乗るのは、おこがましいと感じるからだ。

もちろん、治療家と呼ばれて恥ずかしくない努力はする。

豊かな解剖学、生理学の知識。
的確な観察力、深い洞察力。
繊細な感知力、精度の高い技術。

これらを我が物とすべく、日々、精進を重ねている。
しかし、最低限1万人、10年以上の臨床経験を積まねば治療家とは名乗れない。
私は、そう考えている。

私の理解では、治療家は“大人”なのである。
大人になるには、絶対的時間が必要であるし、経験も積まねばならない。
その中で、成長を遂げて、なっていくもの。
そういう感覚なのだ。

この仕事を始めて数年の者が、自ら治療家と名乗るのをたまに見かける。
解剖学の本を読んだり、セミナーに参加をして、勉強した気になっているようだ。
それで、一人前の治療家のつもりでいる。

たいへん滑稽に感じる。
子供が大人の真似をして、タバコを吸ったり、化粧をするのに近い。
好意的に見れば、かわいいということになるのだろうが。

もちろん、これはあくまでも私見である。
それを他者に押し付けるつもりはないし、名乗りたい者は名乗ればよいと思う。

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