一、自分の健康は、自分で守る
一、日本の良さを見直す、取り戻す
これは、私が整体院開業以来、貫いてきた基本方針です。
この二つは、一体のものであり、不可分です。
整体とは、人間を自然に還すことです。
その思想と哲学と実践は、日本独自のものだと思います。
欲望ばかりが肥大する、行き過ぎた消費拡大社会。
その先に未来はないことを、多くの人が薄々感じているはずです。
しかし、どうすればいいのか、わからない。
そんな人が、圧倒的多数でしょう。
整体は、そこに明確な答えを出すことができます。
ただし、ルーツを日本伝統の精神文化、身体文化、生活文化にもつ整体であることが、必要です。
整体は、治療ではありません。
単なる慰安でもありません。
整体とは、「生き方を整える」ことに他なりません。
少なくとも、私はそう考えています。
生き方を整える、その重要な登り口のひとつが「日本の良さを見直す、取り戻す」ということです。
かつての日本人は、自然や周囲と調和しながら、穏やかに、平和に暮らしていました。
ローインパクトでサスティナブルな社会システムを構築していました。
そこは、思いやりや感謝の気持ちが自然に醸成される、そんな社会であったように想像されます。
私たちは、そこに、学ぶべきことが、たくさんあるのではないでしょうか。
だからでしょうか。
整体に出逢って、生き方が変わった。
お客さまにせよ、門下生にせよ、そんな人が、たくさんいます。
もちろん私も、その一人です。
私が整体を究め、広めたい最大の理由は、ここにあります。
この本は、数学者の藤原正彦さんの著書です。
藤原さんは、「国家の品格」の著者でもあります。
日本の良さを見直す上で、ぜひ読んでおきたい一冊だと思います。