心整体法は、治療術ではない。
教育であり、共育である。
“心”を使って、人間という生命“体”を“整”える“法(=道、教え)”、いわば癒しの人間学である。
その真髄は「無為自然」。
肝要は、
自然と調和すること。
命の営みを整えること。
生き方を整えること。
目指すのは、三つ。
ゆるすこと。
ゆるむこと。
ゆだねること。
実践するのは、六つ。
訊ねる。
聴く。
寄り添う。
受け取る。
見守る。
待つ。
実践を重ねれば、施術者と被術者双方の、
骨格が整う。
めぐりが整う。
心が整う。
すると、誰もが本来備える生命力が覚醒し、旺盛となる。
痛み、病気、症状の治癒は、その結果として自然に生じるものである。
また、生命力が活性化すれば、自ずと本当の自分に還っていく。
すなわち安心立命の境地である。
まずは、自分自身を癒すこと。
それは、他者を癒すことにつながる。
やがて、社会を癒すことへと広がる。
一灯照隅、万灯照国の実践。
それが、心整体法である。