昨日の大阪の夕焼け空。
壮絶な赤。
美しいと感じる一方で、尋常でない「何か」を感じた。
現代は、モノやサービスがあふれ、便利で豊かな社会だ。
しかし、規模拡大と効率向上を至上命題とする経済活動は、命よりも組織とお金を大切にする異常な社会を作り出した。
優劣や勝ち負けを競う熾烈な企業間の戦いは、社会から優しさや思いやりを消し去った。
物質的豊かさの陰で、心は乾き、感性は貧しくなる。
経済格差はますます広がり、自然がどんどん汚され、破壊されていく。
大半の大人は、それに気付かない。
気付いたとしても、刹那の快楽に身を委ね、経済社会の歯車として、組織の一員である安泰を選ぶ。
「いかに生きるか」
現代ほど、私たち一人ひとりに、それが問われている時代はないと思う。
この壮絶な赤は、自然からの重要なメッセージ…
そう感じた、一日の終わりであった。