千葉県船橋市へ向かっている。
三日間の整体起業講座。
今月は、研修生を一人送り出す、特別な月。
いつも以上の気迫で臨もう。
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敬愛する整体の先生から勧められた、写真の書。
タイトルに大いに惹かれ、即購入。
私の頭でついていけるかどうか、甚だ心もとないが、最後のページに大いに共感する。
今、この本が手元にやって来た理由が腑に落ちた。
以下、抜き書きをする。
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いまこそ人間再興の時
人間改新の仕事に着手すべき時が来たのだ。計画は特に立てないことにしよう。なぜなら計画によって、生きている現実が堅苦しい鎧を着せられ、窒息してしまうかもしれないからである。また、計画は予測もつかないことが突発するのを妨げ、未来を人間の精神の限界内だけに封じ込めてしまうであろう。
われわれは立ち上がって前進しなければならない。盲目的な科学技術から人間を解放し、複雑かつ極めて豊かな人間本来の性質を把握しなければならない。生命に関する諸科学は、人間にその目標を示し、それに到達する方法をその手に委ねている。それなのに人間はまだ、無生物に関する諸科学によって創り出された世界にどっぷりつかって、人間の発達の法則なぞには関心を示さない。それは理性の過ちと、自分たちの真の姿についての無知によって生まれた世界なのであって、われわれのために作られた世界ではないのだ。そんな世界には、われわれは適応することはできない。
そこで、それに対してわれわれは反抗しようとする。その価値を変え、人間が真に必要とするものに従って世界を構成しようとする。今日、人間の科学は、人体に潜むすべての可能性を発達させる力を人間に与えた。われわれは、生理的活動と精神的活動の隠れた機構と、その弱さの諸原因を知っている。また、どのようにして自然の法則から逸脱したのかも知っている。なぜ罰せられ、なぜ暗闇の中で道を見失ったかも知っている。しかしわれわれは、暁の靄を通して、人間の救済へと通じる小道をかすかに認め始めている。
人間の歴史において初めて、崩れゆく文明が、その崩壊の原因を認めることができたのである。文明は初めて、科学の巨大な力を自由に使えるのだ。われわれはこの知識とこの力を活用するだろう?これだけが、過去の偉大な文明全てに共通した運命から逃れることができる希望なのである。われわれの運命は、われわれの手中にある。新しい道に向かって、今こそ前進しなければならないのだ。
「人間この未知なるもの」(アレキシス・カレル著、渡部昇一訳、三笠書房刊)p.364より