先日、久しぶりに二人の息子と食事をした。
行き先は、二人も大好きな「パパイヤ タイ食堂」さんだ。
しばらく会えない次男の壮行会も兼ねて…
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彼らがまだ幼い頃、実践していたことがある。
それは、
できるだけ、一緒に風呂に入ること。
休日は、一緒に遊ぶこと。
毎朝、出かける前に、抱きしめること。
ただし、彼らのためではない。
私は、自分のためにやっていたのだ。
彼らに、癒されていたのである。
というのも、当時、サラリーマンだった私は、心を病んでいたからである。
閉塞感、焦燥感、無力感、絶望感に苛まれる日々。
自分は無能で、生きる価値のない人間だ。
だから、消えた方がいい、いっそ死んだほうがマシ。
重い心と身体を引きずり、真っ暗闇のトンネルをあてもなくさまよう…
そんな、表現し難いほど辛く、苦しい日々を過ごしていた。
でも、彼らがいるから、私は頑張れた。
彼らのことが大好きだから、一緒に過ごしたいから…
その一心で、先が見えずとも、歩み続けた。
歩み続けた先に、やっと見つけたほのかな灯火。
それが、整体師という生き方だった。
自分の生き様を、彼らに見せたい。
無謀にも、50歳手前で脱サラし、起業した背景には、そんな想いもあった。
当時、彼らは高校生と中学生。
迷惑千万だろう。
でも、どうしても、本当の自分の姿を彼らに見せたかった。
頑張れば、何とかなることを身をもって示したい。
彼らがいつか、自分の生き方、働き方に迷った時、人生半ばで大きく生き方を変えた、私の姿を思い出してくれたら…
その一心で、地に落ちても這い上がった。
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ずっと、彼らに、助けてもらっている。
育てているのではなく、育ててもらっている。
本当に、そう感じる。
身勝手で、無様で、頼りなく、不甲斐ない父親だ。
しかし、こうやって、誘えば一緒に食事をしてくれること。
心から嬉しく思う。
本当に、本当に、ありがとう。