謙虚さを失わない

社会について

人間は、不完全な生き物だ。

不完全だからこそ、生きていられる。
一歩でも完全に近付くよう努力するからこそ、成長ができる。

真剣に仕事に取り組む者は、どこまでも真実と真理に迫る。
そうでないと、結果が出せないからだ。

しかし、落とし穴がある。
ある程度のことを知り、できるようになると、それで満足してしまうのである。

知った気になり、できた気になり、謙虚さを失い、傲慢になる。
当たり前ながら、そこで成長が止まる。

謙虚さを失い、傲慢になると、やたら知識を振り回し、人に真理を説きたくなる。
愛や感謝や思いやりが大切と言いながら、行動が伴わない。

それなりに結果が出ているから、 自分では気付かない。
しかし、いくら世のため人のためと主張しても、どんなによい言葉で飾っても、わかる人が見ればわかる。

気付いた時は、取り返しのつかない状況に陥っている。
私自身、今までに何度もそんな経験をしたし、これからもするかも知れない。

宇宙は、絶対に間違えない。
与えられた原因に対して、素直に結果を返してくるだけのことだ。

だから、自分の創造物である状況や環境を、よく観察してみることだ。
日々、自分の言動を振り返り、反省することだ。
わずかな汚れや小さなほころびを、決して見過ごさないことだ。

その地道な繰り返しでしか、人は成長できないものだと思う。

愛するとは、どういうことか。
感謝することとは、どういうことか。
思いやるとは、どういうことか。

生涯をかけても、それらを体得できるかどうか、わからない。

それでも、挑戦を続けたい。
謙虚さを失わず、果てしなき道を歩んで行きたい。

新しい月を迎えるにあたり、自戒の意味を込めて記しておく。

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