ヒトデの物語

仕事について

【ヒトデの物語】
 
私は、この「ヒトデの物語」が好きだ。
 
私に、大きなことはできないし、したいとも思わない。社会に影響を及ぼすなど、分不相応だ。
 
私にできるのは、いま目の前にいる一人に向き合い、その人のために全身全霊を傾けることだ。そして、ただそれを積み重ねていくだけだ。
 
そんな気持ちで、整体院のお客さまや講座の門下生に接する。日々気付き、学び、自分を磨き、高め続ける。
 
そんな生き方ができることを、私は心から幸せに思う。
 
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『ヒトデの物語』
 
ある朝早く、1人の男が打ち寄せる波を見ながら海岸を歩いていると、数え切れないくらいのヒトデが砂浜に打ち上げられ、日干しになって
死にかけていることに気がついた。
 
その異常な光景にしばし茫然としていると、ふと遠くの方で若い女が1つ1つそのヒトデを拾い上げては海に向かって投げ返している姿が目に入る。
 
男はその女のところまで近づいていき、こう声をかけた。
 
「そんなことしたって時間の無駄じゃないか。こんなにたくさんのヒトデがあるのに、そんなことをしていったい何の意味があるんだい?」
 
すると、その女は足元にあったヒトデを1つ拾い上げると思い切り海に向かって投げ返し、
 
「あのヒトデにとっては意味があったわ」
 
と言って、さらに足もとにある別のヒトデに手を伸ばした。
 
―――「コーチング・バイブル」より引用

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