昨日、7泊8日の集中内観研修より戻りました。
世間や他者との関係を一切断ち、ひたすら自分の内面を調べるという、たいへん稀有で、貴重な体験をさせていただきました。
本来の真剣な内観からはほど遠かったですが、自分がいかに身勝手で、傲慢で、我欲に満ちた、稚拙で醜い人間であるかを思い知りました。
そんな私であるにも関わらず、多くの皆様の御恩で生かせていただいている、それを実感いたしました。
特に、亡き母の無償の愛を、痛切に感じました。
また内観を重ねるうちに、母は共に成長を遂げてきた“魂の同志”のような存在であることもわかりました。
そして、目には見えない深い“つながり”を実感するようになりました。
そういえば、研修所の庭に出た時に、蝶が私の周囲を舞っていることが多々あることに気付きました。
“蝶は死者の魂がこの世に姿を現したもの”という言い伝えもありますが、母が何かを伝えに来たのかも知れません。
さて、内観法の創始者、吉本伊信師は、内観の目的を「いかなる逆境に苛まれても、つねに感謝報恩の心境で暮らせる気持ちに大転換すること」とされています。
つまりは、転迷開悟し、安心立命の境地へと至るということでもあります。
内観によって、何年も苦しんだ重篤な病や精神疾患が治癒に向かうことは、多々あるそうです。
しかし、伊信師は、当初、それを公表することを禁じたそうです。
なぜなら、それはあくまでも結果として生じた現象の一つに過ぎず、内観の目的とは外れるからだそうです。
また、関わりは最小限にして、傾聴に徹し、内観者自らが気付くことを「待つ」ことを何よりも大切にされていたそうです。
僭越極まりないことではありますが、私が提唱実践している「心整体法」と相通じるものが多く、今後の取り組みに大いに活かせると感じています。
もちろん、整体院のお客様や整体塾の門下生たちにも、内観を勧めて参りたいと考えております。
今回、真心込めてお世話くださいました「北陸内観研修所」所長の長島美稚子先生はじめ、所員の皆様に、心から感謝する次第であります。
ありがとうございました。
また、内観を紹介し、強く勧めてくださった整体院のお客様、そして快く送り出してくれ、留守を守ってくれた森 亜紀子にも、心より感謝いたします。
ありがとうございました。
なお、北陸内観研修所は、伊信師の「内観原法」を忠実に守っておられます。
内観がいかなるものか、具体的にどのようなことをするのか、どんな人が来ているかなど、興味がある方は、ぜひ同所のウェブサイトをご覧ください。
http://www.e-naikan.jp/
私の体験談でよければ、いくらでもお話しいたします。
ぜひお声掛けください。
ありがとうございました。
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写真は、研修終了後、美稚子先生のお勧めにより訪れた「称名滝」です。
その迫力に圧倒されました。
後に知ったのですが、350メートルという落差は日本一であり、天然記念物に指定されている、日本三大名瀑の一つでもあるそうです。
駐車場近くの案内板に「徒歩30分」と書かれており、やや躊躇しましたが、行って本当によかったです。