40歳前後の頃からだろうか。
自分はどう生きるか、真剣に考え、悩むようになった。
大量生産と大量消費を絶対善として、競争に明け暮れる。
やりたくもない仕事で、己を殺して働く。
そんなサラリーマン稼業に、ほとほと嫌気がさしていた。
真面目に勤務さえしていれば、生活はできる。
しかし、突然、子会社への出向を命じられたらどうするのか(収入は6割になると言われていた)。
退職勧告を受ける可能性も少なくない。
転職をしたところで、大きく状況が変わることはない。
おそらく収入は、激減するだろう。
それ以前に、特別な能力を持たない自分を中途採用してくれる企業などあるだろうか。
しかし、このままこの会社で勤務を続けて、自分に何が残るのか。
定年後に、生活はできるのか。
かといって、起業など夢のまた夢。
温室育ちのサラリーマンである私に、何ができるというのか。
起業できるのは、ごく一部の特別な人だけ。
私には、絶対に無理だ。
日々繰り返される、朝夕の通勤ラッシュ。
みんな、一斉に会社に向かい、一斉に住処へ帰る。
都会は、無表情で死人のような人が溢れかえり、冷たく、暗く、汚れた空気が澱む。
これ以上乗れないくらい満員の電車に、ゴミのごとく押し込まれる。
自分はゴミだ、奴隷や家畜以下だと感じた。
嫌悪と憤怒、不安と焦燥に満ちる日々。
これからのことを真剣に考えれば考えるほど、行き場を失い、絶望した。
それでも何もできない自分が、心底情けなかった。
生きてても、仕方ない。
死にたい、消えたいとさえ思うようになった…
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
そんな私が、それまでまったく興味や関心がなかった「整体」という仕事に活路を見出した。
私を救ってくれたのは、亡き恩師の一言だった。
「私は真剣に、この整体で日本を変えようと思っています。一緒にやりませんか」
やっと見つけた、自分の道。
安堵と歓喜のあまり、溢れる涙を止めることができなかった…
〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜 * 〜
もし、かつての私のように、生き辛く、将来に希望が持てない人がいるならば、私の経験が役にたつかもしれない。
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