父と、息子たちと

私について

昨夜は、父と二人の息子と一緒に食事をしました。
 
父は、昭和3年生まれ。戦争を経験しています。徴兵は免れたようですが、少年の頃、どこかの工場へ派遣され、そこで飛行機(戦闘機)を組み立てていたと聞いたことがあります。父は寡黙で多くを語りませんが、相当な苦労をしているのは間違いありません。
 
父の人生は、戦争、復興、高度経済成長の最中にあり、平凡ではあるけれども、波乱万丈だったのではないかと察します。きっと、いろんな感情、想いがあったことと思います。そのような中で、何も言わず、いついかなる時も私たち家族を守り、支え、養ってきてくれた…その事実には、いかに感謝をしてもしきれない思いでいます。
 
もともと人付き合いが苦手な父。定年まで勤続した会社を辞した後は、自宅で母と一緒に過ごすことがほとんどだったようです。いつの間にか好きだったゴルフや健康のために通っていたスイミングスクールもやめ、晩年はテレビも観なくなり、座ったまま居眠りをしたり、何もせずに過ごすことが多かったようです。
 
昨年5月に母が亡くなった時は、精神的にかなり落ち込み、うつ状態となりました。認知症状が発現し、奇行が目立ち、自宅で過ごすことが困難かつ危険と判断し、施設のお世話になることにしました。それがよかったかどうか、未だに悩むこともあるのですが、何とか元気に過ごしてくれているようで、ありがたい限りです。
 
他者の干渉を嫌い、一人で過ごすことを好む父ですが、孫(私の息子)の顔を見るのはとても嬉しいようです。仕事の都合でほとんど日本にいない次男には、半年以上会っていなかったのですが、顔を忘れることもありませんでした。体力の衰えや認知症状の進行も心配していたほどではないようで、少し安心しています。食欲も旺盛で、私でもお腹いっぱいになるようなお寿司のコースをペロリと平らげていました。
 
父と息子たち、そして私。間違いなく深いご縁で結ばれ、男として生まれてきた者どうしです。それは必要必然であり、言葉にならずとも、その関係性の中で何かを感じ、何かに気付き、何かを学び続けているのだと思います。そのような中、私は私の役割をよりいっそうはたしていきたいものだと、改めて強く思った次第です。
 
ちょっと無理やり感のある結論ですが(笑)、とにかく楽しく、嬉しいひと時でした。写真には写っていませんが、父を上手に連れ出し、同席してくれた妹と彼女の友人にも、深く感謝をしています。ありがとうございました。

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