起立性調節障害(OD)について(1)

仕事について

私の整体院、現在通ってくださっているお客さまの約半分は子どもです(小中高生、中でも中学生が最も多い)。子どもが整体院に?と違和感を感じる方も多いことと思います。そこで今日は、最近増えている子どもの症状について述べてみたいと思います。
 

2013年頃より、整体院へ子どもの来院が急増


私の整体院に限って申せば、子どもの来院が増え始めたのは、2013年頃です。症状としては、朝起きれない、頭痛や腹痛がある、ふらつく、めまいがする、動悸がする、身体がだるい、勉強に集中できない、夜眠れない、など。早退や遅刻、あるいは保健室通いを繰り返し、ついには学校へ行けなくなる子がとても多いです。数ヶ月にわたり不登校となり、中には1年以上、学校へ行けてない子も珍しくありません。
 
しかし、来院する子は決して病弱そうではなく、イジメられそうなタイプでもない。むしろ、クラブ活動にも積極的な、健康そうな子がほとんどです(9割以上が運動部もしくは吹奏楽部に所属しています)。不登校にはなりますが、彼らの大半は「早く学校へ行きたい」「クラブを再開したい」と言います。だから、親御さんは「あんなに元気だったのに!?」「なぜうちの子が!?」と驚かれ、どうしていいのかわからなくなります。
 

起立性調節障害の治療


内科や小児科など医療機関で診察を受けると、多くの場合「起立性調節障害(通称OD)」と診断されます。治療は投薬が中心であり、血圧上昇剤(血管収縮剤)や向精神薬(睡眠導入剤や精神安定剤)などが処方されます。また医師からは「大人になったら自然に治る」「なるべく身体を動かしなさい」「水をたくさん飲みなさい」などとアドバイスを受けることが多いようです。最近は、合宿治療(入院とは少し違うようです)を行なっているところもあるようです。
 
この起立性調節障害、軽症も含めると、現在、中学生のおおよそ10人に1人が悩んでいるそうで、全国には患者が約100万人いると言われています。大阪には有名なOD専門クリニックがありますが、1年で全国各地から約800組の家族が訪れると聞いたことがあります(そこの院長先生は起立性調節障害の第一人者だそうで、数冊の関連著書があります)。
 
原因が不明ゆえ、難病や重病と誤解される場合が多いようです。決め手となる治療法がないため、いつまでも症状が改善されず、不登校が続いてついには引きこもり状態となり、家族全員の大きな悩みとなっている場合も少なくありません。中には、これがきっかけとなり、夫婦関係が悪化したという例もあるほどです。
 
1日も早く元気になって欲しい、普通の生活を送って欲しい。しかし、医療機関(専門クリニックも含む)へ通っても、何も改善されない。大人になったら自然に治ると言われても、納得ができない。そこで賢明な親御さんは、立ち上がります。何か原因があるはずだ、他に解決手段があるに違いないと考え、インターネットを検索されます。そこで代替療法の存在を知り、詳しく調べていくうちに、整体という選択肢があることに気付き、当院などを探して、訪ねてこられるのでしょう。
 

私が整体院でお伝えすること


起立性調節障害に限らず、いかなる症状も結果であり、結果には必ず原因があります。原因は一つではなく、複数かつ多次元のものが交錯しています。それをひもとき、優先順位をつけて一つひとつ解決しないと、いつまでたっても症状が治らないどころか、過剰な投薬や不適切なアドバイスにより、症状を慢性化、複雑化させている場合も決して少なくありません。
 
ぜひ知っておいていただきたいことがあります。日本の医療機関(病院、クリニック)の大半は、対症療法に終始します。ほとんどの医師は、現在の症状を鎮静させる、緩和させることだけに注力し、患者の5年後、10年後の健康状態や生活の質は考慮しません。しかし、残念ながら、その事実さえ一般の方はご存知ありません。医療に過剰な期待をし、依存や盲信(中には崇拝に近い場合もある)する日本人がいかに多いか、日々、痛感いたします。
 
整体院へ訪ねてこられたお客さまに最初に申し上げるのは「起立性調節障害は病気ではありません」ということです。学校や近所に対して、方便として「病気だから学校へ行けない」と伝えるのはいいですが、親御さんには自分の子どもは決して病気ではないことを強く確信していただく必要があります。そのためには、身体の仕組みや発症機序を理解することが、必要不可欠です。その理解なしにあれこれ手段のみを講じるのは、地図を持たずに未知の土地を旅するようなものです。
 

親御さんに注意していただきたいこと


地域によっては「ODで悩む家族の会」なども開催されているようですが、被害者の会のようで私はあまり感心しません。このような会に参加することにより、一時的には気持ちが楽になることもあるかと思います。しかし、うちの子どもは病気であるという想念を強めてしまい、それが症状を長引かせる一つの大きな原因になる恐れがあります。実際に家族の会へ参加した人(整体院のお客さま)から、傷を舐め合うような話ばかりで、かえって気持ちが暗くなったと聞いたこともあります。傷を舐めあうことも時には必要でしょうが、何よりも大切なのは、お子さまが元気を取り戻すことではないでしょうか。
 
繰り返しますが、起立性調節障害は病気ではありません。心身共に不安定な思春期に起こりやすい症状ではありますが、発症しない子の方が圧倒的に多いのです。たとえ発症しても、身体の仕組みと発症機序を理解すれば、必ず解決策が見つかります。私の整体院で申せば、早い場合は数週間、通常は2〜3ヶ月程度、少し時間がかかる場合でも半年程度で、何事もなかったように元気を取り戻す子がほとんどです。子どもの生命力はたくましいものだと、つくづく感じます。
 
私だけでなく、私が指導育成した整体塾門下生たちも、私と同等以上の成果をあげて、たくさんのご家族に喜んでいただいております。整体が万能とは申しませんし、整体など怪しげなものを信用できない気持ちもわかりますが、一度、話だけでも聞いてみてはいかがかと思います。

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