映画『アイランド』〜 自由であることに命をかける 〜

社会について

連続投稿、ご容赦ください。昨日観た映画の内容が、先の投稿で伝えたいこととかぶるので、ご紹介します。観たのは、この「アイランド」という映画です。あらすじをご紹介すると、
 
「大気汚染から守られた清潔な都市で暮らす人々のあこがれは、日々行われる抽選で選ばれて、最後の楽園<アイランド>に行くこと。だが、主人公リンカーンは、その都市がクローン製造工場であり、アイランド行きの当選者は臓器を摘出されることを知り、都市を脱出しようとするのだが…」
 
というものです。
 
主人公であるリンカーンはクローン(複製)人間なのですが、自分がみる夢や、自分の中で芽生えた違和感に心を向けた結果、次々と真実を知ることになります。そして、自分を信じて無謀なことをいくつもやってのけ、その結果、最後は自由を手にする…というストーリーに、私は自分たちの姿を重ね合わせながら観ていました。
 
この映画は、今から約15年前、2005年にリリースされており、舞台は2019年という設定です。この事実に、何か暗示された意図を感じる人は、少なからずいると思います。私は、現代社会はまさにこのクローン製造工場にある都市のようなものであり、私たちは、クローンさながらの生活を送っていると感じました。
 
安全で快適ではあるけれど、管理統制されながら、自由のない毎日を過ごすのか。リスクはとても大きいけれど、そこから飛び出して自由を求めるのか。どちらもありだと思いますが、前者も決してノーリスクではなく、他者の意思により、いつでも命を差し出す大きなリスクがあることを自覚すべきでしょう。
 
私は、後者でありたいと願っています。つまり、たとえ挑戦することにより命を奪われようと、自由を求める生き方をあきらめないでいたいと思います。

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