現在、私が施術をしたり、伝授をしている整体技術を『自律神経整体』と呼んでいます。その名の通り、自律神経失調症と呼ばれる原因不明の不快症状改善に、抜群の効力を発揮する整体技術です。
私が開発した技術ではありません。数多くの優れた先達たちによって発見され、研究され、膨大な実践の中で磨き上げられてきた珠玉の技術です。私はその流れを中継する一人に過ぎません。
そもそも自律神経由来の症状だけに効力を発揮するわけではありません。一般的に整体という言葉でイメージされる筋骨格系疾患から慢性疾患、さらには精神疾患や難治性疾患と呼ばれるものまで、幅広い症状の改善が期待できます。
ではなぜ『自律神経整体』という呼称を用いているのか。それは、自律神経失調症状を改善させる手段は医療や代替療法だけでなく、整体がという選択肢があることを、少しでも認知させたいと考えているからです。
現代社会、特に都心部においては、生活や仕事に支障が出るほどのめまいやふらつき、頭痛、耳鳴り、過呼吸、パニック発作、睡眠障害やうつ症状、慢性疲労や倦怠感などで悩む人が膨大に存在します。
そのような方々が医療機関を受診すると、さまざまな診療科をたらい回しにされ、あらゆる検査をするが異常所見がなく、最終的には「気のせい」とされたり「自律神経失調症」と診断され、精神病の一種として扱われることが大半です。
医療機関の対処としては薬物療法が中心であり、睡眠導入剤、精神安定剤、抗不安剤などの向精神薬が複数投与される場合がほとんどです。最近は、これらの薬物が未成年者や子どもにまで投与されることも増えています。
薬物療法は、一時的に症状が改善したようにすることはできますが、根本解決にはなりません。そればかりか副作用(本当は作用そのもの)によって症状を慢性化させたり、悪化させたり、複雑化させるケースが多いことを、私は嫌というほど見て参りました。
それに対し、自律神経整体は即効性はありませんし、万能でもありません。しかし身体が自然な状態、本来備える機能を取り戻すための大きな助けになることを数多くの事例が証明しています。経験を積めば積むほど、いかによく考えられ、磨き抜かれた技術であるかを実感します。
そんな整体技術を使いこなし、それで人さまの健康と喜びに寄与する人財を育てたいために整体塾を主宰しています。ところが、せっかくこの技術を伝授されても、使いこなせない人が少なくないことが、私の大きな悩みの一つです。
そこで、添付のリンク先ページのような試みをすることにいたしました。今回の対象は、私が主宰する整体塾で学んでいる人のみですが、反応を見ながら内容を充実させたり、対象を広げていきたいと考えています。