風の時代とは、軽くて自由な時代。どちらかというと、そういう好意的な受け止め方をしている人が多いように思いますが、何事にも両面があります。もちろん、前述のような側面もあるでしょう。しかし、それと同等に、あなたはどのような価値観を持ち、どのような考えのもと、どう生きるのか、どう在るのか。それを厳しく問われる時代でもあると思います。
以下、最近読んだ本の中で、心に残った一節をご紹介します。風の時代を迎えつつある私たちに、大きな示唆を与えてくれるものだと思います。
「グランドファーザーはこうおっしゃられる。人生はお前さんに生きる力を与えることもできると。その力は、人生の嵐に立ち向かったとき、負けを知った時、悲しみや胸の痛みを知ったとき、深い悲しみと向かい合ったときに与えられるだろう。お前は嵐のただ中でしっかりと立たねばならない。吹きつける風や、寒さや、暗闇から、顔を背けてはならない。吹きつける嵐がひどくなったら、それだけしっかりと立たなくてはならない。なぜなら激しく吹きつけてくる風は、お前をう倒そうとしているのではなく、本当はどうすれば強くなれるのかをお前に教えようとしているのだから」
————『地球のレッスン』北山 耕平 より引用