整体の現場で、最近、強く感じること。
それは、原因不明の不調を訴える子どもが急増していることだ。
多い日だと、数件の相談や施術予約がある。
その大半が、「不調を訴え、学校へ行けなくなった」というもの。
直接的には、本人の自律神経の乱れが原因だ。
それを招いたのは、生活習慣が主であるが、私たちはさらにその先を見るべきだ。
社会のあり方が、子どもをダメにしている。
私は、そう思えてならない。
政府は「一億総活躍社会」など、かなり気持ちの悪い言葉を掲げる。
教育の現場では、個性を重視するなどと言いながら、実際にやっているのは単一の価値観を押し付けることでしかない。
医療従事者たちは、予防や治療によって、子どもの健康をことごとく損ねている。
大半の企業は、子どもを愚劣化しようと、躍起になっている。
大半の大人は、この現実を許容している。
どっぷりとそこに安住し、自らの手で、子どもたちをダメにしているのだ。
それに気付いても、お金のため、生活のために、その場を離れない。
そんな社会が、子どもをダメにしている。
子どもを守る。
それは、未来の社会を守ることだ。
私たち大人一人ひとりが、いかに生きるか。
それを真剣に考えない限り、子どもの不調は対症療法を繰り返すばかりだ。
私が自分の整体塾を「生き方を学ぶ場」と定義しているのは、究極を言えば、子どもを守るためである。
そして、未来の社会を守るためである。
社会を変えるなど大きなことはできないが、自分の生き方なら、すぐにでも変えられる。
一人ひとりの生き方こそが、未来へつながる希望の鍵である。