ひたすら腹を膨らませるため。
欲求を満たすため。
団らんや会話を楽しむため。
普段は、そんな食べ方である。
しかし、先日の整体合宿で、まったく違う食べ方を経験した。
溝口 恵子さんが作ってくださったお料理。
私の乱暴な食べ方を知る人なら驚くようなスロースピードで、一つひとつをよく噛み、味わい尽くした。
料理そのものに向き合い、愛しみ、対話する。
自然に、そんな食べ方になった。
無肥料で育てられた野菜や米たち。
厳選された調味料。
磨き抜かれた感性に基づく調理と盛り付け。
それに加え、山間に立つ、古民家。
価値観や目指すものを分かち合える仲間たち。
筆舌に尽くし難い、至福の時間を経験した。
なぜこんなに幸せな気持ちになるのだろう。
彼女が主宰する「Katie’s style」のサイトに書かれた次の一文。
それが、ひとつの答えではないか。
「小さなキッチンから始まった取り組みは、自然の恵み溢れる食べものの本質を伝え、自然と調和した生き方の素晴らしさをより多くの人に伝える活動へ」
食べ方は、生き方。
そんなことを考えさされた経験であった。
ありがとうございました。